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宿泊ゴルフで起きた忘れられない出来事|20年のゴルフ旅行で出会った珍事件・ハプニング集

宿泊ゴルフ
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これまで私は、栃木県を中心に、北は北海道から福島県、神奈川県、静岡県、徳島県、長崎県、宮崎県、沖縄本島、そして海外では小浜島、ビンタン島(インドネシア)、バンガロール(インド)まで、夫婦で宿泊ゴルフを楽しんできました。

ゴルフを始めた頃には想像もしていなかったことですが、20年近く宿泊ゴルフを続けていると、スコアよりも鮮明に覚えている出来事があります。

台風の大雨の中でプレーしたこと。

雪が降る中で18ホールを回った翌朝、コースが一面の雪景色になってプレーできなかったこと。

夜のゴルフ場を歩いていたら鹿に出会ったこと。

フェアウェイを孔雀が歩いてきたこと。

海外では猿にランチボックスを狙われたり、キャディーとのちょっと不思議なやり取りがあったり……。

今回は、そんな20年間の宿泊ゴルフで今でも忘れられない珍事件・ハプニングを振り返ってみたいと思います。


1.台風が接近中、大雨でクローズ寸前なのに、それでもプレー

サザンクロスリゾート(静岡県)

2007年、静岡県の川奈にあるサザンクロスリゾートでの出来事です。

2006年3月に夫婦でゴルフスクールに入校し、練習を重ね、なんとか二人だけでラウンドできるようになっていた私たちは、次第に宿泊ゴルフの魅力を感じるようになっていました。

当時住んでいた横浜からもアクセスしやすく、ホテルとゴルフ場が一体になったサザンクロスリゾートを利用するようになっていた頃です。

そして、この日は台風が接近。

キャンセルするかどうか悩みました。

それでも、

「ゴルフをしたい」

という気持ちの方が勝ってしまい、

「何とかなるだろう」

と、ゴルフ場に併設されたホテルへ向かいました。

翌朝は大雨

翌朝、客室のカーテンを開けると外は大雨。

一応フロントで確認すると、

「今のところクローズにはなっていません」

とのこと。

「どうしますか?」

と尋ねられ、

「やります」

と即答。

朝食を終えて支度をし、チェックインカウンターへ行くと、

「今は大雨ですけど、この後、豪雨になる予報ですが、やります?」

と聞かれました。

そこで、

「やります。ハーフだけでもやらせてください!」

と答えました。

外へ出ると、カートはなんと1台だけ。

プレーするのは私たちだけでした。

「いつ出発してもいいですよ」

と言われ、合羽を着てカートで出発しました。

フェアウェイは川、バンカーは池

ティーグラウンドは、とりあえず打つことができます。

しかし、問題はフェアウェイ。

ところどころ水たまりになり、傾斜のあるところでは雨水が川のように流れています。

打ってもチョロかダフリ。

途中から何打打ったのか分からなくなりました。

フェアウェイバンカーは、もはや池です。

ボールが水の中に沈んで見えません。

そして、ようやくグリーンにたどり着いても、そこには川のような水の流れがあります。

パットをすると、水しぶきを上げながらボールが「シュルシュル」と転がり、すぐに止まります。

なんとかカップイン。

しかし、いつものような「コロン」という音がしません。

まるでコップの水の中に飴玉が沈んでいくような感じでした。

何ホールか回っていると、マーシャルがこちらを見ています。

きっと、

「もうプレーを止めてほしいのでは……」

と思いましたが、何とか9ホールだけは回りきりました。

スコアをつけるのは途中で諦めました。

今でも覚えているのは、豪雨の「ザザザザー」という音と、その雨の中を転がるボールの「シュルシュル」という音です。

それでも、なぜか楽しかった。

今では、とても良い思い出になっています。

ゴルフ場関係者のみなさまにはご迷惑をおかけしましたが、あの状況でプレーさせていただいたことに、今でも感謝しています。

台風に懲りずに、また予約した時のやりとり

2.大晦日はプレーできたのに、元旦は大雪でノープレー

アイランドゴルフリゾート那須(現・那須陽光ゴルフクラブ/栃木県)

2009年12月30日。

横浜から東海道線で東京駅へ向かい、新幹線に乗り換えて那須塩原駅へ。

そこから送迎バスでゴルフ場へ向かい、1日ラウンドを楽しみました。

その日はゴルフ場併設のロッジに宿泊。

当時、このゴルフ場では夕食をクラブハウスのレストランで提供していましたが、その日の宿泊客は私たちだけだったようで、夕食はロッジのミーティングルームで楽しみました。

そして12月31日。

朝から空はどんよりと曇り、気温も下がってきました。

「雪が降るかな」

と思っていたところ、Eastコースのスタート直後から雪が舞い始めました。

それでも何とか18ホールを回ることができました。

大晦日の夜はNorthコース脇のホテルに宿泊し、ナチュラルフレンチを楽しみました。

ところが元旦の朝……

2010年元旦、North9番グリーン手前。大雪でクローズとなった。

翌朝は、新年最初のラウンドを楽しみにしていました。

ところが、客室のカーテンを開けると――。

外は一面、真っ白な雪景色。

その時、客室から撮影したNorthコース9番ホールの写真が残っています。

当然、元旦のプレーはお預けです。

それでも、ホテルのライブラリーで村上春樹の本を借り、雪景色を眺めながら読書をして過ごしました。

これはこれで、忘れられない元旦になりました。

その後も何度かこのホテルに宿泊してゴルフを楽しみました。

そして2013年9月に利用したとき、ふと気づいて、2010年の元旦を迎えたときと同じ客室からNorthコース9番ホールを撮影していました。

2013年9月のNorth9番グリーン手前

2枚の写真を並べてみると、当時アイランドゴルフリゾート那須で宿泊ゴルフを楽しんでいた頃のことが、鮮明に思い出されます。

ゴルフ場、ホテル関係者のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。


3.長崎観光のついでにゴルフをしたら、地元ゴルファーに追い抜かれた

喜々津カントリークラブ(長崎県)

2008年2月。

宿泊ゴルフが旅行の楽しみの一つになっていた私たちは、長崎観光のついでにゴルフをすることにしました。

長崎空港と観光する長崎市内の間に、どこかゴルフ場はないだろうか。

調べてみると、ちょうど中間あたりの諫早市にある「喜々津カントリークラブ」を見つけました。

最寄りの喜々津駅からタクシーでゴルフ場へ。

地方のゴルフ場なので、それほど混んでいないだろう。

ゆったりとリゾート気分でゴルフを楽しもう。

そんな気持ちでスタートしました。

ところが、何ホール目だったでしょうか。

後ろからカートがピタッとついてきます。

少し焦りを感じた私たちは、進行を早くしようとしました。

すると今度は早振りになってしまったのか、ショットの方向まで乱れ始めました。

斜面のラフで手こずっていると――。

突然、後ろのカートが私たちを横目に、サーッと追い抜いていきました。

そして、乗っていたキャディーさんが、

「お先でーす」

と。

そのまま追い抜いて行ってしまいました。

私たちにとって、進行で後ろの組に迷惑をかけてしまった初めての経験でした。

今となっては、これも笑って思い出せる出来事です。

後ろから追い抜いていった地元ゴルファーのみなさま、そしてゴルフ場関係者のみなさまには、改めてお詫び申し上げます。


4.修善寺の夜、ライトアップされたフェアウェイを鹿が歩いていた

ラフォーレ修善寺&カントリークラブ(静岡県)

2008年8月。

伊豆半島にあるラフォーレ修善寺&カントリークラブで宿泊ゴルフを楽しんだときのことです。

ラウンドを終え、温泉に入り、夕食を楽しんだ後、客室でくつろいでいました。

ふとカーテンを開けて外を見ると、すぐ隣のゴルフ場がライトアップされています。

ゴルフ場のフェアウェイがライトアップされている光景など、それまで見たことがありません。

そこで、部屋を出て見に行くことにしました。

ホテルからライトアップされたフェアウェイまでは、歩いて1分もかかりません。

深い森に囲まれた中に、ライトアップされたフェアウェイがずっと奥まで続いています。

少し霧というか、もやがかかっていて、とても幻想的でした。

しばらく見入っていると、50メートルくらい先でしょうか。

何かが動いています。

じっと見ていると――

鹿でした。

しかも親子のようです。

向こうもこちらに気づいたようで、立ち止まって私の方をじっと見ています。

刺激してはいけないと思い、こちらはじりじりと後退。

夏の暑い時期でしたが、夜のゴルフ場はしんと静まり返り、涼しい風が吹いていました。

なんともいえない、特別な時間でした。

ゴルフを終えた後にホテルの部屋から見えたゴルフ場。

そこから少し歩いていった先で鹿に出会う。

これも、宿泊ゴルフだからこそ経験できた出来事だったと思います。


5.小浜島でプレー中、フェアウェイを歩く孔雀にボールが!?

小浜島カントリークラブ(沖縄県)

2013年末から2014年始にかけて、小浜島で宿泊ゴルフを楽しんだときの出来事です。

ホテルにチェックインし、客室でくつろいでいると、窓の外に何か気配を感じました。

外を見ると、孔雀がいます。

しかも1羽、2羽ではありません。

何羽もの孔雀が集団で歩いていました。

人に慣れているのか、こちらが見ても逃げません。

中には窓の近くまで歩いてくるものもいました。

窓を開けていると、部屋の中に入ろうとするようなそぶりまで見せます。

そして翌日。

レディースティーの前を横切る孔雀たち

小浜島カントリークラブでラウンドしていると、前日にホテルで見た孔雀が近づいてきました。

「ボールが当たったら危ない」

と思い、

「しっ、しっ」

と追い払うと、ティーグラウンドから茂みの方へ離れていきました。

ところが何ホールか進んだところで、再び孔雀らしき姿が見えます。

1羽だけだったので、

「ひょっとしたらカラスかもしれない」

などと思いながらティーショット。

ボールは孔雀がいる方向へ飛んでいきました。

カートでボールの着地点へ向かう途中、孔雀がいるのが見えます。

ところが、うずくまったまま動きません。

「ボールが当たった?」

「でもボールはもっと先に行っているけど……」

そんな会話をしながら、そのままボールのところへ。

そして後ろを振り返ると、孔雀はまだうずくまったままです。

翌日もラウンドを楽しみました。

同じホールへ行ってみると、今度は孔雀の姿がありません。

寝ていたのか。

それとも、ゴルフ場のスタッフが対応してくれたのか。

後でホテルのスタッフに聞いてみると、1980年頃に島内のリゾート施設が観光用に持ち込んだ孔雀が逃げ出し、そのまま野生化して住み着いたものだということでした。

あの時の孔雀が無事だったのかは分かりませんが、ゴルフ場のみなさまには適切に対応していただいたことに感謝しています。


6.インドネシアでは猿にランチボックスを奪われそうになった

ラグーナ・カントリークラブ(ビンタン島・インドネシア)

2007年末。

シンガポールからフェリーでビンタン島へ渡り、バンヤンツリー・ビンタンというリゾートホテルに宿泊しました。

ホテルに併設されたラグーナ・カントリークラブでプレーしたときのことです。

ホテルの送迎サービスを利用してゴルフ場へ向かい、チェックイン。

スループレーが基本だったため、サンドイッチの入ったランチボックスを受け取り、カートに設置されたポータブル冷蔵庫にミネラルウォーターを入れてコースへ出ました。

前半はヤシの木が並ぶ海沿いのリゾートコース。

気持ちよく、ゆったりとプレーできました。

ところが後半になると、コースはジャングルの中へ。

巨大な岩石やウォーターハザードがフェアウェイを横切るようなホールもあります。

そんなホールでティーショットの準備をしていると、森の中から、

ガサガサ……。

音がします。

そちらを見ると、猿がいました。

「珍しいな」

と思ってカメラを向けて、パチリ。

ランチボックス狙いのおとりになった?猿

ところが、カートの方からも音がします。

振り返ると――

別の数匹の猿が、ランチボックスに手をかけています。

「これはまずい!」

思わず駆け寄り、クラブを振り回すと、猿たちは逃げていきました。

そのとき撮影したのが、この貴重な一枚です。

もしかすると、最初に写真を撮った猿はおとり役だったのかもしれません。

こちらの気を引きつけておいて、その隙に仲間がランチボックスを狙う。

そう考えると、なかなか巧妙です。

そういえば、クラブハウスのスタッフから「猿には気をつけるように」とアドバイスを受けていたことを思い出しました。

スタッフのみなさんの忠告を、身をもって理解した出来事でした。


7.インドでロストボールのはずが、キャディーが「ここにある」と示した

クローバー・グリーンズ(バンガロール・インド)

2010年、仕事でインドのバンガロールへ行ったときのことです。

業務提携先のインド人の社長から、

「ゴルフをしよう」

と誘われました。

午後の打ち合わせを終えたところで、

「明日の朝、ゴルフをやらないか」

という話になったのです。

何もゴルフの準備をしてきていません。

しかし、たまたまソールがごつごつしたスニーカーを履いていました。

「これでOK」

とのこと。

手袋は新しいものをプレゼントしてくれる。

クラブは現地で借りればいい。

ということで、急遽ゴルフをすることになりました。

そもそも、バンガロールにゴルフ場があることすら知りませんでした。

聞いてみると、2008年にオープンしたゴルフ場で、将来的にはホテルもできるリゾートタイプのゴルフ場になるということでした。

そして、翌日に備え、現地のインド人の友人も誘って、夜のアウトドア練習場で、照明が効いていない中打ちっぱなしの練習をしました。

そこはゴルフ場なのか?

バンガロール郊外のリンクスのようなゴルフ場

翌朝、社長の車で移動。

「着いた」

と言われました。

しかし、目の前に広がっているのは、どこまでも続く草原のような景色。

どこがゴルフ場なのか。

クラブハウスはどこなのか。

それらしいものが見当たりません。

ポツンと立っているのは、作業小屋のような建物が一つ。

社長は車を停めると、その建物の中へ入っていきました。

そして、キャディーと一緒にクラブセットを持って出てきました。

どうやら、ここがクラブハウスだったようです。

スタートホールは、この建物のすぐ目の前。

ティーショットを打った後は歩きです。

インドのゴルフ場を歩いているのですが、どこかイギリスのリンクススタイルのコースを思わせます。

同時に、

「ひょっとしたら、遠くの林から象が出てくるんじゃないか」

と思わせるような雰囲気もありました。

「ここにある」と示されたボール

そして、あるホール。

確かセカンドショットだったと思います。

大きく曲げて、ブッシュの中へ打ち込んでしまいました。

OBではなさそうです。

「ロストかな」

と思いながら歩いていくと、キャディーが走っていきます。

「探してくれるんだ」

と思いながら近づいていくと、彼は私が打ち込んだブッシュとは違う、ラフの辺りに立っています。

「違うんだけどな」

と思いながらさらに近づくと、彼は笑顔を見せ、インド人特有の首の振り方をしながら、

「ここにある」

と示しました。

ボールを見ると、確かにボールはあります。

でも、私のボールとは違う。

プリントされている文字が違います。

「これは違うよ」

と思ったのですが、彼はさらに笑顔を見せながら、

「これだよ」

と指で強く示します。

そんなことが、2、3度あったでしょうか。

それでもキャディーは最後まで自信満々でした。

そして最終ホール。

私はチップインバーディ。

スコアは92。

社長は94でした。

スコアを聞いたとき、私はあのキャディーの笑顔と、あの独特の首の振り方を思い出していました。

インドのキャディーさんには、今でも感謝しています。


ゴルフ場は「自然の中にあるスポーツ」だと実感

こうして振り返ってみると、どの出来事も単なる「珍事件」ではありません。

台風、大雨、雪。

鹿、孔雀、猿。

そして海外で出会ったキャディー。

ゴルフ場という人工的に整備された施設でプレーしているようでいて、実際には、自然環境と常に向き合いながらゴルフというスポーツを楽しんでいるのだと、改めて感じます。

そして、宿泊ゴルフの場合は、プレーだけではなく、

  • ホテルで過ごす時間
  • 食事
  • 温泉
  • コース周辺の散歩
  • 朝夕の景色
  • 旅先での人との出会い

まで含めて、一つのゴルフ旅行になります。

だからこそ、20年近く経った今でも、スコア以上に覚えている出来事がたくさんあります。


ゴルフはスコアだけではない

ゴルフを始めた頃は、少しでも良いスコアで回りたいと思っていました。

もちろん今でも、スコアを縮めたいという気持ちはあります。

しかし、長くゴルフを続けていると、それだけではない楽しさがあることに気づきます。

台風の中でプレーしたこと。

雪の中で18ホールを回ったこと。

その翌朝、真っ白になったコースを眺めたこと。

夜のフェアウェイを歩く鹿に出会ったこと。

小浜島で孔雀と一緒にラウンドしたこと。

インドネシアで猿にランチを狙われたこと。

インドでキャディーと不思議なやり取りをしたこと。

どれも、良いスコアだった日の記憶ではありません。

それでも、今振り返ると、どれも大切なゴルフの思い出です。

そして何より、これまで私たちの宿泊ゴルフを支えてくださった、ゴルフ場やホテルの関係者のみなさまには、お世話になりっぱなしでした。

改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、ゴルフを楽しめることへの感謝を忘れずに、ゴルフ人生を楽しんでいきたいと思っています。


まとめ

20年近く宿泊ゴルフを続けていると、思いがけない出来事に出会うことがあります。

今回振り返ったのは、その中でも特に記憶に残っている7つのエピソードでした。

ゴルフは、18ホールを回ってスコアカードに数字を残すだけのスポーツではありません。

その土地の自然や人、ホテルで過ごした時間、そして思いがけないハプニングまで含めて、一つの「旅の思い出」になります。

これからも、そんな宿泊ゴルフの楽しさを、自分の体験を通してブログに残していきたいと思います。

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