ゴルフスクールに通っていた頃、先生から何度も言われた言葉があります。
「練習でできないことは、コースでできるわけがない」
当時は、この言葉を単純に「練習をしっかりやりましょう」という意味で受け止めていました。
でも、ゴルフを続けていくうちに、もう一つ大切なことに気がつきました。
それは、
練習でできるようになったことを、コースでも同じように繰り返すこと。
つまり、練習とコースを別物にしないことです。
私はゴルフ場に行ったら、レッスンや普段の練習で取り組んでいることを、そのままラウンドでも再現するようにしていました。
そのために作ったのが、自分なりの「ゴルフのルーティン」です。
今振り返ってみると、このルーティンを守ることが、スコアを安定させるための大きな要素になっていたように思います。
- 「練習でできないことは、コースでできるわけがない」
- ゴルフ場に着いたら、まずやること
- ドライビングレンジでは「少ない球数を大切にする」
- 練習ではドライバーよりパットを優先した
- スタートホールには、余裕を持って向かう
- ティーショットでは「遠くの目標」と「近くの目印」を結びつける
- セカンド、サードショットも同じルーティンを繰り返す
- グリーンに近づいたら、ピンだけを見ない
- パットでは、まずグリーンを一周する
- 自宅のパット練習器で身につけた感覚をコースでも使う
- 次のホールへ行ったら、また最初から
- それでも後半になると、ルーティンが雑になっていった
- スコアが悪いときほど、ルーティンが大切だった
- 私が考える「再現性」とは、同じスイングをすることだけではない
- 「練習→ルーティン→ラウンド」をつなげる
- 2013年のベスト85も、特別なことをしたわけではなかった
- 「練習でできないことは、コースでできるわけがない」
- これからも「練習通りにできるゴルフ」を目指したい
「練習でできないことは、コースでできるわけがない」
私のゴルフ上達については、これまでの記事でも書いてきました。
46歳でゴルフを始め、ゴルフスクールに入校。
最初の3か月は7番アイアンだけを使った練習から始まり、その後はショートゲームを重視した練習へと変わっていきました。
そして100を切り、90台が少しずつ出るようになり、最終的には2013年5月にベストスコア85を出すことができました。
その過程で、先生から繰り返し教えられたのが、
「練習でできないことは、コースでできるわけがない」
という考え方でした。
だからこそ、私は練習場でただボールを打つのではなく、
「何のためにこのボールを打つのか」
を考えるようになりました。
そしてコースに出たときも、練習でやっていることをできるだけ同じように行う。
これが、私のゴルフの基本になっていきました。
▼参考記事
46歳から始めたゴルフが20年続いた理由|先生から教わった「変わらない基本」
ゴルフ場に着いたら、まずやること
私の場合、ゴルフ場に到着すると、まずカートやゴルフバッグを確認します。
そしてスタッフの方に、
- スタート時間
- その日の混み具合
- コースの状況
などを確認します。
その後、いきなりボールを打ち始めるのではありません。
まずは入念にストレッチ。
これも自宅で続けていたトレーニングの延長です。
身体を動かせる状態にしてから、ドライビングレンジへ向かいます。
ドライビングレンジでは「少ない球数を大切にする」

ホームコースにしていたアイランドゴルフリゾート那須では、年次会員になると特典として練習ボールの無料券をいただけました。
ただし、使える球数はそれほど多くありません。
だからこそ、私にとっては好都合でした。
たくさんのボールを何となく打つのではなく、1球1球に目的を持って打つようにしていたからです。
まずはストレッチ。
その後、ショートアイアンを2本持ち、大股に踏み込みながら、野球のスイングのようにゆったりと素振りをします。
右方向だけでなく、左方向も行います。
身体をほぐしながら、スイングのリズムを作っていくイメージです。
そして、私の場合はまず一番得意だった7番アイアンから。
7番アイアン
- ハーフショット×3球
- フルスイング×3球
次にAW。
AW
- 30ヤード×3球
- 50ヤード×3球
- フルスイング×3球
その後、
- 5番FW×3球
- ドライバー×2球
という流れです。
球数は多くありません。
だからこそ、1球ごとに素振りをして、方向を確認し、ルーティンを入れてから打つ。
「練習だから適当に打つ」ということをしない。
これがポイントでした。
練習ではドライバーよりパットを優先した

ドライビングレンジでの練習が終わったら、練習グリーンへ向かいます。
私にとって、ここはかなり重要な時間でした。
なぜなら、同じゴルフ場でも、
- 天候
- 気温
- 芝の伸び具合
- グリーンの状態
によって、ボールの転がり方が変わるからです。
そのため、ドライビングレンジで予定していた練習を少し短くしてでも、パットの時間は確保するようにしていました。
まず10歩程度の距離から3球。
次に反対方向から3球。
さらに90度移動して同じように3球。
十字を描くように、いろいろな方向から打って、その日のグリーンの距離感を確認します。
続いて5歩程度の距離でも同じように行います。
最後は1歩程度の距離。
今度は時計回りに45度ずつ移動しながら打ちます。
これで合計すると、72球程度のパット練習になります。
練習グリーンが混んでいる場合でも、10歩と5歩の距離感だけは、できるだけ確認するようにしていました。
スタートホールには、余裕を持って向かう

練習が終わったら、スタートホールへ。
私はできるだけ余裕を持ってティーグラウンドへ向かうようにしていました。
前の組が第2打を打ち終えるくらいまでは、ティーグラウンド周辺で軽くランニングアプローチをすることもありました。
その後、再びショートアイアンを2本持って素振り。
左右に踏み込みながら、野球のスイングのようにゆったりと振ります。
さらにドライバーのヘッドを持って、
- 右手
- 左手
- 両手
で素振り。
最後にドライバーを普通に握って素振りをします。
そして、いよいよ自分のルーティンに入ります。
ティーショットでは「遠くの目標」と「近くの目印」を結びつける
ティーショットで私が意識していたのは、いきなりボールを見て打たないことです。
まず、遠くにある目標を決めます。
例えばフェアウェイの右側にある木などです。
そして、その目標とボールを結んだライン上で、ティーの少し先にある目印を探します。
芝の色の違いだったり、小さな葉だったり。
「ここを通す」という近い目印を決めるわけです。
そしてティーショット前のルーティン。
構えて、目標を確認して、決めた方向へ打ち出します。
これは、以前先生から教わったことや、練習場で行ってきたことを、そのままコースで再現するための方法でした。
セカンド、サードショットも同じルーティンを繰り返す
ティーショットだけではありません。

セカンドやサードショットでも、基本的には同じです。
まず、
ライと残り距離を確認する。
そして使用する番手を決めます。
次に目標地点を確認。
ボールと目標の間にある近い目印を決めます。
そして、
ティーショットと同じルーティンを行う。
最後に、決めた目印の方向へボールを打ち出します。
この繰り返しです。
こうしておけば、毎回「どうやって打とう?」と考える必要がありません。
決めた手順を繰り返すだけです。
グリーンに近づいたら、ピンだけを見ない
グリーンに近づいてくると、私はピンポジションだけを見るのではなく、グリーン全体を見るようにしていました。
グリーンの形。
うねり。
傾斜。
ボールの位置。
そしてピンの位置。
「どこに乗せれば次のパットが楽になるか」
ということまで考えます。
特にアイランドゴルフリゾート那須はグリーンが大きかったので、単純に「グリーンに乗ればOK」ではありません。
どこにボールを落とすかが重要でした。
これはスクールでのアプローチ練習でも意識していたことです。
パットでは、まずグリーンを一周する

グリーンに上がったら、ボールのところへ一直線に向かうのではなく、できるだけグリーン全体を見るようにしていました。
場合によってはグリーンをぐるっと一周します。
そうすると、ボールのところから見ただけでは分からない、
- 傾斜
- うねり
- 高低差
- 芝目
などが見えてきます。
もちろん、気になったディポットを直すことも大切なルーティンです。
そしてピンからボールまでの距離を歩きながら、歩数を数えます。
「10歩くらいだな」
「ここから少し下っているな」
という具合です。
自宅のパット練習器で身につけた感覚をコースでも使う

ここで思い出すのが、自宅でのパット練習です。
私は自宅でもパット練習器を使って、繰り返しパッティングの練習をしていました。
コースでも、その感覚をできるだけ再現するようにしていました。
ボールから少し離れてスタンスを取り、ピンを見ながら素振り。
歩数と自分の一歩あたりの振り幅から、おおよその距離をイメージします。
そして、練習グリーンで感じた転がる距離も参考にして振り幅を決める。
その後、ボールを見ながら同じ振り幅で素振りを繰り返します。
最後にセットしてパット。
私の場合は、このとき7回ほど同じ振り幅で素振りすることをルーティンにしていました。
そして、自宅でパット練習器を使っているときの感覚を思い出します。
振り子のようにクラブを動かし、丹田を意識して身体の軸で回す。
そんなイメージです。
次のホールへ行ったら、また最初から

パットが終わったら、次のホールへ向かいます。
そこでまた、
- 次のホールのレイアウトを確認
- ピンポジションを確認
- 軽くストレッチ
- 素振り
- ティーアップ
- 遠くの目標と近くの目印を決める
- ティーショットのルーティン
- 目印方向へ打ち出す
という流れを繰り返します。
つまり、私のラウンドは、
「次のホールに行く→準備する→ルーティンをする→打つ」
の繰り返しでした。
それでも後半になると、ルーティンが雑になっていった
ここまで書いておいて何ですが、実際のラウンドでは、毎回完璧にできていたわけではありません。
むしろ、後半になると徐々に雑になっていくのが常でした。
疲れてくる。
スコアが悪くなる。
ミスが続く。
すると、
「もういいや」
という気持ちが出てきます。
本当は分かっているんです。
「ここでいつものルーティンをやればいい」
と。
それなのに、次のショットを急いでしまう。
パットもグリーンを十分に読まずに打ってしまう。
特にスコアがまとまっていないときほど、こうなりやすい。
これは、今振り返ってもゴルフの難しいところだと思います。
スコアが悪いときほど、ルーティンが大切だった
ラウンドが終わると、いつも反省します。
「あそこで急がなければよかった」
「もっとグリーンを見ればよかった」
「いつものルーティンをやればよかった」
そして、
「やっぱり心・技・体を鍛え直さないといけないな」
と思うわけです。
でも、これもゴルフの上達過程だったのだと思います。
技術だけでは足りない。
身体が疲れても同じことを続ける体力も必要。
そして、ミスをしたときにも決めたことを続ける精神力も必要です。
私が考える「再現性」とは、同じスイングをすることだけではない
ゴルフでは「再現性」という言葉をよく使います。
私は以前、再現性とは、
毎回同じスイングをすること
だと思っていました。
でも、長くゴルフを続けてきて、少し考え方が変わりました。
私にとっての再現性とは、
同じような準備をして、同じように考え、同じルーティンを行い、その結果として同じようなスイングを再現しやすくすること
なのだと思います。
もちろん、毎回同じショットが打てるわけではありません。
ライも違います。
風も違います。
距離も違います。
そして、その日の身体の状態も違います。
だからこそ、変えない部分を決めておく。
それが私にとっての「再現性」でした。
「練習→ルーティン→ラウンド」をつなげる
これまで私は、
- 7番アイアンの練習
- 番手ごとの練習
- 30ヤード、50ヤードなどのショートゲーム
- パッティング
- ラウンドを想定した練習
- 自宅でのトレーニング
などを続けてきました。
そして、コースでは、それらをできるだけ同じ手順で実行する。
つまり、
練習 → ルーティン → ラウンド
を一つにつなげていたわけです。
「練習場ではできるのに、コースではできない」
ということを少しでも減らすために、練習場からコースまで同じ考え方で取り組む。
これが私のゴルフでした。
2013年のベスト85も、特別なことをしたわけではなかった

2013年5月、ホームコースにしていたアイランドゴルフリゾート那須で、私は自己ベストとなる85を出しました。
Eastコース41。
Southコース44。
パット34。
この日のことを振り返ると、特別なことをしたというよりも、
いつものことを、いつも以上にスムーズにできた
という感覚があります。
スタートも早く、混雑を避けてテンポよくプレーできました。
前半を終えて戻ってきたときには、2時間もかかっていませんでした。
そのままスループレーで後半へ。
そして後半も自分のペースを崩さずプレーできた。
以前の記事でも書きましたが、このときはEast、Southの全ホールの写真まで撮っています。
今振り返ると、それだけ自分のペースでラウンドを楽しめていたのかもしれません。
そして、結果は85。
私にとっては、これまで積み重ねてきた練習とルーティンが、うまくかみ合ったラウンドだったのだと思います。
「練習でできないことは、コースでできるわけがない」
スクールの先生が言っていた、
「練習でできないことは、コースでできるわけがない」
という言葉。
今になってみると、これは単純に「練習量を増やせ」という意味ではなかったように思います。
練習で、
「この距離なら、この振り幅」
「この番手なら、このくらい飛ぶ」
「このルーティンをしてから打つ」
という自分なりの基準を作る。
そしてコースでも、それをできるだけ同じように繰り返す。
その積み重ねが、少しずつ自分のゴルフになっていったのだと思います。
これからも「練習通りにできるゴルフ」を目指したい
現在は、当時のようにゴルフスクールへ通っているわけではありません。
それでも、自宅でのトレーニングやパッティング練習は続けています。
そして、これから再び練習場でショートゲームの練習を始め、ショートコースにも定期的に通うつもりです。
今度は、ただボールを打って終わりではありません。
練習で決めたことを、コースでも同じように実行できるか。
そこを確認していきたいと思っています。
ゴルフは、ナイスショットを1発打つことよりも、18ホールの中で自分のゴルフを続けることのほうが難しいスポーツです。
だからこそ、
「練習通りにできること」
を少しずつ増やしていく。
それが、これからの私のゴルフ上達のテーマになりそうです。
そしていつか、年齢と同じスコアを出すエージシュートを目指すうえでも、この「再現性」は大切にしていきたいと思っています。
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