4kテレビで「4k放送」を楽しむ!購入前に確認しておきたい3つのポイント

モノ

地デジ放送への完全移行から8年近くが経過し、2018年12月には、NHKが新4k8k放送をスタートさせました。

そして、4k画質のUHDブルーレイ(UHD BD)ソフトも、タイトル数が順調に増えています。

一方、ネットの動画配信サービスも4kコンテンツの割合が高まり、ゲーム機も4k出力に対応した製品が続出しているなど、テレビで楽しむコンテンツの多くが4kになってきています。

さらに、2019年6月には、女子サッカーワールドカップ、同年9月からはラグビーワールドカップが日本で開催。

さらにさらに、2020年には待ちに待ったオリンピック/パラリンピックが東京で開催されます。

これだけのビックイベントの開催が予定されていることもあって、4kテレビに対する期待も高まってきているようです。

そして、2019年10月には消費税が8%から10%にアップすることもあり、まさに、4kテレビの買い時は、「今」と言えるのではないでしょうか?

 

一方で、4kテレビを購入して4k放送を見るには、何をどうすればいいのか良くわからない!という声も聞かれます。

 

4kテレビに4kチューナーが付いているとかいないとか、

画質優先なら有機EL、コスパ優先なら液晶だけど、液晶にはVAタイプとIPSタイプがあるとかどうとか、

専用アンテナが必要なのかどうかとか、

電波には右廻り、左廻りがあってアンテナが違うとか、、、

 

「字が小さくて見えない!」 → だったら、「ハズキルーペで解決!」って簡単に解決しそうもないのが、4kテレビ購入にあたっての悩みです。。。

 

そこで今回は、4kテレビを購入する前に、確認しておきたい3つのポイントをズバッと押さえ解説したいと思います。

 

その3つのポイントとは、

ポイント1 現在のテレビ視聴環境をチェックする!
ポイント2 見たい放送や動画コンテンツをチェックする!
ポイント3 こだわっている部分をチェックする!

 

この3つのポイントをしっかりと押さえておくことで、自分が購入したい機種が明確になると思います!

 

 

4kテレビ購入前に確認しておきたい|ポイント1 現在のテレビ視聴環境をチェックする!

新4k衛星放送を4k画質で視聴するには、今のテレビ視聴環境に何かを追加する必要があります。

そして、その内容は、私たちが現在所有している設備や機器などの状況に応じて変わってくるんですね。

すでにBS放送を受信している人もいれば、そうでない人もいますし、条件が整っていれば、チューナーの追加だけで済む可能性もあります。

したがって、私たちそれぞれの視聴環境に応じて、導入すべきモノが変わってくるんですね。

そして、この視聴環境は、4つのタイプに分類することができます。

それは、

イプ1 現在地デジ放送のみを視聴している場合
タイプ2 現在地デジとBS放送を視聴している(4kテレビは持っていない)場合
タイプ3 現在地デジとBS放送を視聴している(4kテレビを持っている)場合
タイプ4 現在CATVや光テレビを視聴している場合

私たちの視聴環境は、この4つのタイプのどれかに該当すると思いますので、これから、それぞれのタイプに応じた対策のポイントをズバッと紹介していきます!

 

テレビ視聴環境|タイプ1 現在地デジ放送のみを視聴している場合

現在地デジのみを視聴している場合は、新4k衛星放送を受信するために、4kチューナー内蔵テレビ、あるいは、4kテレビ+4kチューナーに加え、BSアンテナ、ブースター、分配器、壁面端子、ケーブルが必要になります。

このタイプでは、衛星放送を受信するために、新規で設備を購入することになりますので、4kのみならず8k放送も受信できるように、8k対応したBSアンテナ、ブースター、分配器、壁面端子、ケーブルを導入するようにしておきたいものです。

その際に注意したいのが、「SHマーク」付きのモノを選択する、ということです。

「SH」は、Super Hi-Visionの略で、BS/110度CSの右左旋放送受信帯域に対応した機器のうち、電子情報技術産業協会で審査・登録され、一定以上の性能を有する製品付与されるマークです。

つまりは、信頼性の高い製品にしておきましょう、ということですね。

テレビ視聴環境|タイプ2 現在地デジとBS放送を視聴している(4kテレビは持っていない)場合

一戸建て/集合住宅に関係なく、現状、アンテナを設置していてBS放送が見られるということであれば、そのままの設備で、新4k放送のうち、電波が右回りの「右旋」で放送されるNHKと主要民放局の受信が可能です。

このような世帯であれば、4kチューナー内蔵テレビか、あるいは、4kテレビ+4kチューナーを購入すれば、すぐに視聴することができます。

準備は簡単で、壁面のアンテナ端子と4kテレビのアンテナ端子をケーブルで接続するだけです。

視聴時も、リモコンの「4k」ボタンを押して選局すればOK。

テレビ視聴環境|タイプ3 現在地デジとBS放送を視聴している(4kテレビを持っている)場合

受信設備としては、一戸建て/集合住宅に関係なく、BSアンテナを設置していて放送が受信できるということであれば、「右旋」のNHKと主要民放局は無料で視聴できます。

4kテレビもすでにありますので、4kチューナーを追加するだけで済みます。

接続は、壁面のアンテナ端子とチューナーのアンテナ端子をケーブルで接続し、チューナーとテレビをHDMIケーブルでつなぐだけ。

注意点としては、テレビがHDCP2.2という著作権保護技術に対応しているかどうかということ。

2013年に販売された古い4kテレビには未対応機もありますので、確認をしましょう。

未対応機で、購入後修理対応していない場合は、メーカーに対応してもらう必要があります。

テレビ視聴環境|タイプ4 現在CATVや光テレビを視聴している場合

CATVでは、トランスモジュレーション方式を採用しており、専用のSTBを用いて、HDMI接続でテレビに映像を伝送しています。

したがって、チューナーを内蔵していない4kテレビで4k放送を視聴することができます。

一方で、4kテレビの台数分だけSTBが必要ですので、その場合、月額料金も台数分必要となるため注意してください。

4kテレビ購入前に確認しておきたい|ポイント2 見たい放送や動画コンテンツをチェックする!

NHKの新4k8k放送が、2018年12月に始まったことで、視聴可能なチャンネル数は開局予定も含めると19あります。

また、4kテレビで見ることができる主要な有料ネット動画は、4社から提供されています。

そして、ひかりテレビやスカパーも専用チューナーが必要ですが、独自のプログラムを視聴することができます。

さらに、UHD BD再生対応のBDレコーダーがあれば、最新映画や名作映画はもちろんのこと、音楽ライブやアニメも多数販売されています。

ここでは、3つの4k放送サービスについてズバッと解説します!

4k8k放送の19チャンネルを視聴するには?

NHK BSの4kと民放5社の4k放送のみを視聴するのであれば、4kチューナーがあれば、そのまま視聴できます。

しかし、もし4k8k放送19チャンネルすべてを視聴したいとなれば、新たな機材の導入が必要になってきます。

NHK BS4kと民放5社の4k放送を視聴するには?

ここでは詳しく取り上げませんが、4k8k放送の電波は、「右旋円偏波」(右旋)といわれる電波と、、「左旋円偏波」(左旋)といわれる電波、2種類が使われています。

そして、NHK BS4kと民放5社の4k放送は、(右旋)を使います。

視聴する際には、4kチューナーがあれば従来のBSアンテナでそのまま見ることが可能です。

つまり、地デジも放送している主要局の4k放送は、BSアンテナ交換などが不要で、比較的手軽に楽しめますので、4k放送を試してみたいという場合に適しています。

NHK BS4kと民放5社の4k放送以外の13チャンネルを視聴するには?

こちらは、「左旋円偏波」(左旋)といわれる電波を使用していますので、対応したBSアンテナが必要になります。

NHKの8k放送も含まれていますが、8k放送は受信機器が高額で、かなりハードルが高いというのが現状です。

ほかに視聴できるのは、J SPORTS1~4、日本映画・時代劇4k、スターチャンネル4k、スカチャン4k1~2、ザ・シネマ4k、4kQVC、ショップチャンネル4k、WOWWOW4k(2020年12月に放送開始予定)があります。

これらの多くは、チャンネルごとに視聴契約が必要な有料放送となります。

コンテンツとして、映画は新作のみならず名作の数々が4k画質で楽しめるのは大きな魅力です。

強力なコンテンツが多いので、興味のある方は検討されてはいかがでしょうか?

4kテレビで見ることができる主要な有料ネット動画は?

現在販売されている4kテレビには、ほぼ全機種でネットの動画配信サービスの視聴機能があります。

そんな動画配信サービスにも、4kコンテンツが存在します。

4k動画を見ることができる主要な配信サービスとしては、「Netflix」、「Amazonプライム・ビデオ」、「アクトビラ」、「dTV」などが挙げられます。

これらを視聴する場合は、4kテレビのネット機能から、動画配信サービスの一覧を確認して、その中から見たいサービスを選択し、簡単な登録をするだけです。

もし、すでに4kテレビを持っていて、それが目当てのサービスに非対応の場合は、外付けのネット動画プレイヤー(Fire TV、Apple TVなど)を接続して視聴するという方法があります。

動画配信サービスの4kコンテンツには、その動画配信会社がオリジナルで制作した映画や長編ドラマも多くあるのでいいですね。

特に「Netflix」はオリジナル作品に力を入れており、自社制作の「ROMA」(アルフォンツ・キュアロン監督作品)が今年の米国アカデミー賞で外国語映画賞や監督賞などを受賞したことも記憶に新しいです。

一方、「Amazonプライム・ビデオ」で見られる4k動画は、海外の映画・ドラマや日本のテレビドラマが多いように思います。

なお、「アクトビラ」、「dTV」は、動画タイトル数は多くありますが、HD画質のコンテンツが中心で、4kコンテンツは少なめという印象です。

興味のある方は、無料の試用期間がありますので、試してみてはいかがでしょうか?

4kコンテンツを見ることができる「ひかりテレビ」や「スカパー」の特徴は?

ひかりTV 4k」は、テレビ放送で二つの4kチャンネルがあるほか、VODで常時4kコンテンツを配信しています。

VODは録画できませんが、テレビ放送はチューナーにUSB HDDを接続すれば録画することが可能となります。

スカパープレミアムサービス4k」は、通販の「ショップチャンネル4k」と「4kQVC」であれば無料で視聴可能です。

また、「スカパープレミアムサービス」の月額基本料と有料チャンネルの月額料金を支払っている場合は、総合エンターテイメントの「スカチャン1 4k」も見ることができます。

これらは、USB HDDを追加すれば、録画も可能です。

4kテレビ購入前に確認しておきたい|ポイント3 こだわっている部分をチェックする!

4kテレビを購入して「4k放送」を視聴する場合、私たちそれぞれに「こだわり」がありますよね?

4kテレビの特徴である画質を最優先したい! → 機種ごとに「画質」の違いはあるの?

画質だけじゃなく音質だってこだわりたい! → 機種ごとに「音質」の違いはあるの?

いろんな番組を同時に録画したい! → 4k放送を複数同時に録画できるの?

ここでは、この「こだわり」から感じる疑問に対して、ズバッと解説します!

4kテレビは機種ごとに「画質」の違いはあるの?

4kテレビに採用されている表示パネルには、有機EL液晶があります。

有機ELは、その性質から完全な黒を表現できるという特徴があるため、白黒のコントラストがはっきりとしており、黒が締まって見えます。また、動きの速い映像もきれいに表現でき、視野角による画質への影響がほとんどありません。

液晶の場合は、VAタイプIPSタイプに分けられ、それぞれ持ち味が異なります。

VA液晶は、正面から見たときのコントラストに優れ、HDR表示との相性も良いです。
半面、画面を斜めから見ると、コントラスト感、色調が変わりやすいという欠点があります。

そこで、リビング用のテレビで、いつも正面から見るとは限らないという場合は、視野角の広いIPS液晶がおすすめです。

画質重視なら有機EL、画面サイズなど選択肢が豊富な液晶

画質重視なら、黒が締まって見え、視野角による画質への影響がほとんどない有機ELテレビがおすすめです。

ただし、4kチューナー内蔵の機種は多くありません。

一方、さまざまな画面サイズの製品が用意され、価格的にも購入しやすいのが液晶テレビ

4kチューナー内蔵モデルも多く、8kテレビも選べます。

VAタイプか、IPSタイプかを確認して検討しましょう。

4kテレビは機種ごとに「音質」の違いはあるの?

従来のBS/CSではMPEG-2 AACの音声方式ですが、

4K8K衛星放送の音声方式は、

標準のMPEG-4 AAC方式と 高音質用のMPEG-4 ALS(Audio Lossless Coding)が採用されており、

8K放送ではMPEG-4 AAC方式で最大22.2チャンネル、4K放送では最大5.1チャンネルのサラウンド放送が行えます。

実際の放送の音質ですが、テレビ単独で聴く場合は、音声フォーマットのよしあしよりも、テレビに内蔵されたスピーカーシステム実力に左右されると考えたほうが良いです。

スピーカー本体と独立して、開口部(音が出る部分)が前を向いている製品が好ましく、現在、こうした音質重視モデルも出始めてきています。

また、HDMIケーブルで、テレビと接続して使えるサウンドバーなどの使用検討も良いと思います。

4k放送を複数同時に録画できるの?

意外と見落としがちなのが、チューナー内蔵タイプの4kテレビに、4kチューナーが幾つ装備されているか、ということです。

購入前にしっかりとチェックしておきましょう。

4kチューナーを2つ装備しているタイプが一般的だと思いますが、なかには1つのみという機種もありますので注意が必要です。

4kチューナーが2つ装備されていれば、たとえば、NHKの4k放送を視聴しながら、民放の4k放送を録画することが可能ですが、1つしかないと、4k放送を視聴しながら、他の4k放送を録画することができません。

まとめ

以上、4kテレビを購入する前に確認しておきたい3つのポイントについて紹介してきました。

まとめますと、

購入アイテムを決定する際に、

  1. 現在の視聴環境をチェックすること。
  2. 見たい放送や動画コンテンツをチェックすること。
  3. こだわっている部分をチェックすること。

以上3つのポイントをしっかりとチェックすることで、自分に合った4kテレビが探しやすくなると思います。

 

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