ゴルフの上達を目指してインドアゴルフを選ぶとき、料金や通いやすさ、レッスンの有無だけでなく、どんなデータを測定できるのかにも注目してみると、選び方が変わってきます。
私自身、66歳からエージシュートを目指してゴルフを再開し、自宅での反復練習と屋外練習場でのデータ測定を続けています。
2026年10月1日には、浜松ビーチサイドゴルフ倶楽部で100球を打ち、TOPTRACERでボールの結果を記録し、さらにSwingSyncでクラブ側のデータを確認しました。
今回の練習で改めて感じたのは、
「飛距離が伸びたか」だけでは、スイングの再現性は判断できない
ということです。
そこで今回は、今回の100球のデータから何が分かったのか、そして同じようなデータをインドアゴルフで確認できるのか、さらにそれがゴルフ上達にどう結びつくのかを整理してみます。
今回の100球練習で分かったこと

今回の練習では、最初に7番アイアンのハーフスイングを6球打った後、7番アイアンのクォーター、ハーフ、3/4、フル、再びハーフ、クォーター、最後にAWハーフという順番で練習しました。
今回の主な結果は次の通りです。
| ショット | 球数 | キャリー中央値 | 左右の傾向 |
|---|---|---|---|
| 7Iクォーター | 39 | 約55yd | 23左・16右 |
| 7Iハーフ | 16 | 約95yd | 13左・3右 |
| 7I 3/4 | 14 | 約109yd | 13左・1右 |
| 7Iフル | 9 | 約112yd | 7左・2右 |
| AWハーフ | 16 | 約62yd | 6左・10右 |
今回、特に興味深かったのは振り幅が大きくなるほど7番アイアンの左への偏りが強くなったことです。
7Iクォーターでは左右のバランスが比較的取れていましたが、ハーフ、3/4、フルと振り幅が大きくなるにつれて左へのミスが増えています。
一方、AWハーフでは6左・10右となり、7番アイアンとは違った傾向になりました。





※「総飛距離」は、2階のドライビングレンジから打っているので参考になりません。
※「フラットキャリー」は、2階の高さを調整した飛距離なので有効です。
7Iクォーターが「基準となるスイング」になりつつある
今回の7Iクォーターは39球。
キャリーの中央値は約55yd、平均絶対オフラインは約5.8ydでした。
極端なミスを除いた34球でも、キャリー中央値は約56.5yd、平均絶対オフラインは約5.2ydです。
私自身、最近の自宅練習では、
- 押し出す
- 送り出す
- 放り投げる
という感覚を意識しています。
ところが実際にボールを目の前にすると、「打ちたい」「飛ばしたい」という気持ちが出てきます。
今回の結果を見ると、小さな振り幅では比較的その感覚を維持できても、振り幅が大きくなると「打ちたい」という意識がスイングに入り込み、再現性が低下している可能性があります。
もちろん、TOPTRACERやSwingSyncのデータだけで原因を断定することはできません。
しかし、
小さい振り幅では安定している
↓
振り幅を大きくすると左への偏りが増える
という現象は、今後の練習テーマを考えるうえで重要な材料になります。
ミート率が高ければ良いスイングとは限らない
今回のデータで、もう一つ注目したいのがミート率です。
7Iのスイングでは、
- ハーフ:約1.307
- 3/4:約1.330
- フル:約1.333
と、振り幅が大きくなるほど高い数値になりました。
しかし、方向性を見ると、3/4では13左・1右、フルでも7左・2右。
つまり、
ミート率が高いことと、ショットの再現性が高いことは同じではありません。
これまで私は「ミート率を改善する」ことを一つの目標にしてきました。
しかし今回の練習を通して、現在はそれ以上に、
「同じスイング、同じインパクトを繰り返せるか」
を重視したほうがよいと感じています。
今後、管理したいデータ
今回の練習を踏まえて、私が今後参考値として管理したいのは、大きく二つに分けられます。
ボール側のデータ
TOPTRACERなどで確認するデータです。
- キャリー
- 左右のブレ
- 左右の球数
- ボールスピード
- ミート率
この中でも、現在の私が特に重視したいのは、
キャリーの中央値と左右のばらつき
です。
平均飛距離だけを見ると、極端なミスショットによって数字が動いてしまいます。
そのため、「普通に打ったとき、どのくらい飛んで、どのくらい左右に散るのか」を見るには中央値や平均絶対オフラインが参考になります。
クラブ側のデータ
SwingSyncなどで確認するデータです。
- Club Speed
- Club Path
- Face Angle
- Face to Path
- Smash Factor
特に、
Club Path=クラブヘッドがどちらへ動いているか
Face Angle=インパクト時にフェースがどちらを向いているか
Face to Path=フェースとクラブ軌道の角度差
という3項目は、ボールの飛び方を考えるうえで役立ちます。
TrackManでも、この3項目は代表的なクラブデータとして扱われています。
Face Angleは主に打ち出し方向、Face to Pathは球の曲がり方に関係する重要な指標です。
ただし、SwingSyncで表示されるクラブ側データについては、AIによる推定値ということもあり、私の場合は絶対値を機械的に信じるのではなく、練習日ごとの傾向を見るための参考値として利用しています。
これらのデータはインドアゴルフで確認できるのか?
ここが、インドアゴルフを選ぶ際の重要なポイントです。
同じ「弾道測定器付き」といっても、測定できる項目は機器によって違います。
例えばTRACKMANでは、クラブスピード、フェースアングル、クラブパス、Face to Pathなどのクラブデータに加え、ボールスピード、打ち出し角、スピン、キャリー、サイド、トータル、ミート率などを確認できます。
またTRACKMANはクラブやボールへのマーカーを必要としないことを公式に案内しています。
一方、FiT24インドアゴルフでは、店舗によってDITECTとTRACKMANの設置状況が異なります。
現在はDITECTを利用できる店舗に加えて、TRACKMANを利用できる店舗もあります。浜松萩丘店にもDITECTとTRACKMANの両方が設定されています。
FiT24自身も、DITECTとTRACKMANでは診断機の内容が異なると案内しており、DITECTで「Face Angle」と「Club Path」を測定する場合には、クラブのフェースに専用のドットマーカーを貼り付ける必要があります。
この場合は、FiT24インドアゴルフを利用する際に、店舗へドットマーカーの有無について事前確認するようにします。
インドアゴルフを選ぶときに確認したい測定項目
私なら、次のようなチェック表を作ります。
| 項目 | 何が分かる? | 上達への活用 |
|---|---|---|
| キャリー | 実際にどこまで飛んだか | ◎ 距離の再現性 |
| 左右のブレ | 狙いに対してどれだけズレたか | ◎ ショットの安定性 |
| ボールスピード | ボールの初速 | ○ インパクトの結果 |
| Club Speed | クラブの速度 | ○ 振り幅・力感の確認 |
| Smash Factor | クラブスピードに対するボールスピード | ○ インパクト効率 |
| Club Path | クラブの動く方向 | ◎ スイング軌道の傾向 |
| Face Angle | インパクト時のフェース向き | ◎ 出球の傾向 |
| Face to Path | フェースと軌道の角度差 | ◎ 曲がり方の傾向 |
| 打ち出し角 | ボールが飛び出す角度 | ○ 弾道確認 |
| スピン量 | ボールの回転 | ○ 弾道・距離確認 |
| スイング動画 | 実際の動作 | ◎ 感覚との照合 |
もちろん、すべての項目を毎回チェックする必要はありません。
むしろ、数字が多すぎると「データを見ること」が目的になってしまいます。
私の場合は「クラブデータまで確認できるか」が重要
今回の100球練習で、私は改めて「ボールの結果」だけでは分からないことがあると感じました。
例えば、
「左へ飛んだ」
という結果だけなら、
「フェースが左を向いたのか?」
「クラブパスが左だったのか?」
「フェースとクラブパスの関係が変わったのか?」
までは分かりません。
クラブデータを確認できれば、その違いを考える材料になります。
これは反復練習との相性が良いと思います。
例えば、
7Iクォーターを20球打つ
↓
「押し出す・送り出す・放り投げる」感覚を意識する
↓
Club Path、Face Angle、Face to Pathを見る
↓
キャリーと左右のばらつきを見る
↓
同じ感覚で再び20球打つ
という練習ができます。
TrackManも、Club PathやFace Angleなどを使って「自分が感じているスイングの方向」と実際のクラブの動きを確認する練習方法を紹介しています。
データを見る目的は「理想値」を追いかけることではない
ここは、私自身がこれから特に注意したいところです。
例えば、
「Club Pathは0°が理想」
「Face Angleは0°が理想」
と決めて、そこに近づけることだけを目標にすると、また数字を追いかける練習になってしまいます。
実際には、どのような球筋を打ちたいかによって適切な数値は変わります。TrackManもClub Pathについて、ドロー、ストレート、フェードなど、目的とする球筋によって最適値が異なると説明しています。
私の場合は現在、
「何度が理想か」より「同じスイングをすると、毎回どのような数値と球筋になるか」
を見たいと思っています。
これは、今回の練習テーマである「インパクトの再現性」とも一致します。
インドアゴルフ選びでは「何を測れるか」を確認したい
インドアゴルフを選ぶとき、私はこれまで、
- 自宅や職場から近いか
- 料金はいくらか
- 24時間利用できるか
- 個室か
- 相互利用できるか
- レッスンがあるか
といった点を中心に見てきました。
これらはもちろん重要です。
しかし、反復練習を目的にするなら、測定機器の種類と測定項目も確認しておきたいと思います。
特に、
弾道だけを確認したいのか
それとも、
クラブの動きまで確認したいのか
によって、選ぶべき施設は変わってきます。
また、同じ施設でも店舗やプランによって設置機器が違う場合があります。
FiT24でも、店舗によってDITECTのみ、TRACKMANありなど設備構成が異なります。
私が調べた範囲では、ゴルフネクスト24、ZEN GOLF RANGE、SMART GOLFなどもクラブや弾道に関するデータを確認できる機器を導入しています。
ただし、施設名だけで判断せず、実際に利用する店舗で「Club Path、Face Angle、Face to Pathまで確認できるのか」「測定にクラブへのマーカーなどが必要なのか」を事前に確認するのがおすすめです。
私のこれからの使い分け
今回の100球練習を経験して、私自身は次のように使い分けていきたいと思っています。
自宅
スイングの感覚を作る場所
- 押し出す
- 送り出す
- 放り投げる
- テークバックからインパクト、フォローまでを一つにつなげる
ここでは数字を見ません。
インドアゴルフ
自分の感覚が実際のスイングに反映されているか確認する場所
- Club Path
- Face Angle
- Face to Path
- Club Speed
- Smash Factor
- キャリー
- 左右のばらつき
などを利用して、反復練習の結果を確認します。
屋外練習場・TOPTRACER
実際のボールの飛び方を確認する場所
インドアで作ったスイングが、実際のボールを打ったときにも再現できているのかを確認します。
この3つを、
自宅 → インドア → 屋外
という循環にすると、単に100球打つだけの練習とは違った意味が出てくるように思います。
まとめ
今回の100球練習で一番大きかったのは、飛距離そのものではありません。
7Iクォーターでは比較的安定している一方、振り幅が大きくなるにつれて左への偏りが増えました。
そして、ミート率は高くても、方向性が安定するとは限りませんでした。
このことから、現在の私が重視したいのは、
「どれだけ飛んだか」から「どれだけ同じスイングを繰り返せたか」へ
ということになります。
そのためには、ボールの結果だけでなく、
Club Path
Face Angle
Face to Path
といったクラブデータを確認することにも意味があります。
インドアゴルフを選ぶときも、
「弾道測定器があるか」だけではなく、「自分が確認したいデータまで測定できるか」
という視点を持っておくと、反復練習の使い方が変わってくるのではないでしょうか。
66歳からエージシュートを目指す私にとっては、飛距離を追いかけるよりも、まずは同じスイング、同じインパクトを繰り返せる範囲を少しずつ広げていくこと。
今回の100球練習は、そのための現在地を確認する練習になりました。



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