ゴルフを再開してから、自分のスイングをあらためて見直す機会が増えました。
以前のように、ただボールを打つのではなく、自分の体がどう動いているのか、クラブがどのように振られているのかを意識しながら練習しています。
そんな中で、少し前から気になっていたのが、自分のスイングテンポは、いったいどれくらいなのだろうかということでした。
ゴルフメトロノームを使ってみたり、シミュレーションゴルフで保存していた自分のスイング動画を確認したり。さらに、日本女子オープンをテレビで見ていたときに、申ジエプロのスイングが目に留まりました。
そして、彼女のレッスン動画を探して視聴したところ、20年前にゴルフスクールで教わったことが次々と思い出されました。
今回は、スイングテンポへの疑問から始まり、申ジエプロのスイングを通じて昔のレッスンを振り返り、これからの練習に生かしていこうと思ったことをまとめます。
1.自分のスイングテンポを知りたくなった
ゴルフのスイングでは、体の使い方やクラブの軌道だけでなく、テンポも大切だといわれます。
では、自分のスイングはどのくらいのテンポなのだろうか。
そう思い、ゴルフメトロノームを使ってみることにしました。
標準設定の「24対8」は速すぎた
ゴルフメトロノームには、標準として24対8という設定がありました。プロのスイングと同等のテンポとされている設定です。
ところが、実際に音を聞きながらスイングしようとすると、私には速すぎました。
音についていこうとすると、スイングそのものが慌ただしくなってしまいます。
もちろん、プロと同じテンポで振れればよいというものではありません。自分にとって自然で、再現しやすいテンポがあるはずです。
そこで、以前シミュレーションゴルフでグッドショットと評価され、保存してあったスイング動画を見直してみました。
グッドショットの動画から見えてきたテンポ
動画を再生し、バックスイングから切り返し、インパクトまでの動きを数えてみました。
その結果は、36対16。比率にすると、およそ2.3対1でした。
標準設定の24対8が3対1であるのに対し、私のグッドショットは、それよりもゆっくりしたテンポだったことになります。
自分では特別ゆっくり振っているつもりはありませんでしたが、動画を確認してみると、数字として違いが見えてきました。
もちろん、動画から数えたテンポは、計測方法や動作の区切り方によって多少変わります。それでも、少なくとも自分のグッドショットには、急いで振るのとは違うリズムがあったようです。
そこで次に考えたのは、このテンポを再現できれば、ショットの安定につながるのではないかということでした。
2.ゴルフメトロノームを使ってみたものの、うまくいかなかった
自分のテンポが分かったところで、今度はゴルフメトロノームの設定を36対16に変更して、自宅で実際に試してみました。
スマートフォンをボールから離れた場所に置き、画面が見えるようにして、音を聞きながらスイングしてみたのです。
ところが、これもうまくいきませんでした。
画面を見ることと音を聞くことに意識が向いてしまい、肝心のスイングがぎくしゃくしてしまいます。
本来は、自然なテンポで振るために使う道具のはずです。しかし、私の場合は、テンポを合わせること自体が新たな課題になってしまいました。
何度か試しましたが、すぐに使うのをやめました。
道具が悪いということではありません。リズムを身につけるためにメトロノームが役立つ人もいるでしょう。
ただ、今の自分にとっては、音や数字に合わせることよりも、体の力を抜いて自然に振る感覚をつかむことのほうが大切だと感じました。
それ以降は、何度も脱力素振りを繰り返してからボールを打つ、という自分なりの練習方法にしています。
数字でテンポを管理するのではなく、繰り返し振ることで、自分にとって自然なリズムを体に覚えさせようという考え方です。
3.日本女子オープンで目に留まった申ジエプロのスイング
そんなことを考えていた頃、テレビで日本女子オープンを見ていました。
そこで久しぶりに目に留まったのが、申ジエプロのスイングです。
世界ランキング1位にまで上り詰めた選手のスイングです。
以前から感じていたことですが、申ジエプロのスイングは、見た目の印象として、とてもコンパクトです。
体の動きが大きすぎず、スイング全体もゆったりしているように見えます。それでいて、しっかりと飛距離を出し、精度の高いショットを打っています。
大きく振り回して飛ばすという印象ではなく、無駄の少ない動きの中で、手首の柔らかさを活かしてクラブをうまく使っているように見えるのです。
もちろん、テレビで見た印象だけで、実際のスイングテンポや体の動きを正確に判断できるわけではありません。
それでも、私が興味を持ったのは、コンパクトでゆったりと見えるスイングでも、十分な距離と精度を両立できるということでした。
そして、もう一つ気づいたことがあります。
申ジエプロのスイングは、20年前にゴルフスクールでお世話になった先生のスイングに似ていると感じたのです。
先生もツアープロとして活躍していた方でした。
当時は、先生のスイングを間近で見ることはありませんでしたが、たまたま先生がシニアツアーに参戦する前に練習している姿を見た時のことを覚えていて、今になって申ジエプロのスイングを見たことで、昔の先生の動きを思い出したのです。
そこで、日本女子オープンの放映が終わったあと、もう少し申ジエプロのスイングを見てみたいと思い、インターネットで調べてみることにしました。
4.申ジエプロのレッスン動画を見つけた
調べてみると、申ジエプロが所属するスリーボンドの動画サイトに、本人がレッスンを行っている動画がありました。
スイングを見られるだけでなく、実際にどのように打つのか、何を意識するのかを説明してくれています。
興味を持ったのは、アプローチのレッスンでした。
ランニングアプローチ・ピッチエンドラン・ロブショット
動画では、次の3種類のアプローチが紹介されていました。
- ランニングアプローチ
- ピッチエンドラン
- ロブショット
ボールを低く転がすのか、ある程度キャリーを出してから転がすのか、高く上げて落とすのか。
グリーン周りでは、ボールとピンの間にある状況に応じて、打ち方を使い分ける必要があります。
私は、この3種類のアプローチを見て、20年前のゴルフスクールのレッスンを思い出しました。
当時のスクールでは、まずレクチャーがあり、その中で先生が解説するレッスン動画を見る時間がありました。
その後、ストレッチをして、実際の練習に移ります。
アプローチについては、打席の後ろにあるスペースを使ってランニングアプローチを練習したことを覚えています。ときには専用のアプローチ練習場に移動して、ランニングアプローチ、ピッチエンドラン、ロブショットの3種類を何度も何度も練習しました。
単にボールを上げたり転がしたりするのではなく、それぞれの打ち方を理解し、実際に繰り返し打つ。
今振り返ってみると、当時のスクールでは、スイングの形だけでなく、コースで必要になる技術を実践的に教わっていたのだと思います。
現在の私は、AWを中心にハーフショットやランニングアプローチを練習しています。
申ジエプロの動画は、昔のレッスンを思い出させてくれただけでなく、今取り組んでいるアプローチ練習を整理するきっかけにもなりました。
5.バンカーショットのレッスンで、先生の教えがよみがえった
もう一つ、特に興味をひかれたのがバンカーショットのレッスンでした。
申ジエプロは、バンカーショットについて、実際の動作を交えながら説明しています。
その中で紹介されていたのは、次のようなポイントでした。
- 足で砂を踏みこんで、砂の量や硬さを確かめる
- フィニッシュを大きく取れるようにスイングする
- クラブをアウトに上げて、インに下ろすイメージで振る
- 打ち終わったら、砂をならしておく
これらを見て、私は驚きました。
20年前にゴルフスクールの先生から教わったこと、そのものだったからです。
特に、足で砂を踏んで硬さを確かめるという話は、実際にバンカーに入ったときに必要になる知識です。
また、フィニッシュを大きく取るという考え方も、ボールを出すことだけに意識が集中して、途中でスイングを止めてしまわないために大切なポイントです。
クラブの軌道についても、単にボールを打つのではなく、どのようにクラブを上げ、下ろすかというイメージを持つことができます。
そして、打ったあとの砂をならすこと。
技術だけではなく、次に使う人のためにバンカーを整えるというマナーまで含まれています。
私は、こうしたことをゴルフスクールで教わりました。
しかし、ゴルフを長く休んでいたこともあり、細かな部分は忘れかけていました。
申ジエプロのレッスン動画を見たことで、それらをあらためて思い出すことができました。
単にプロのスイングを眺めるだけではなく、実際のレッスンを通じて、昔に教わった内容を再確認できたことは、大きな収穫でした。
6.アイアン、ドライバー、パター……20年前のスクールを思い出す
申ジエプロの動画には、アプローチやバンカーだけでなく、アイアン、ドライバー、パターなど、さまざまなクラブのレッスンもありました。
それらを見ているうちに、20年前に通っていたゴルフスクールのことを、さらに思い出しました。
私が通っていたスクールでは、レッスンの最初にセミナールームで先生の話を聞き、レッスン動画を視聴していました。
そのあとにストレッチを行い、練習場で実際にボールを打ちます。
打席では、自分が教えてほしいクラブを選び、先生に指導してもらうこともありました。
例えば7番アイアンの練習では、同じ距離を狙うにしても、右側にある130ヤードの目標、正面の130ヤードの目標というように、狙う場所を変えて打つ練習をしました。
また、先生は毎回のショットで、打つ前のルーティンを繰り返すことを大切にしていました。
今になって考えると、こうした練習は、単に正しいスイングを覚えるためだけのものではなかったのでしょう。
目標を決め、打つ前の準備を行い、自分の動きを再現しながらショットを打つ。
そして、うまくいかなかったときには、先生のアドバイスを受けて修正する。
その積み重ねによって、練習場だけでなく、コースでも使える技術を身につけていくことができたのだと思います。
当時は、それがスクールの通常のレッスンでした。
しかし、今、ゴルフを再開して自分で練習を組み立てるようになったからこそ、あのスクールで学んだことの意味が、以前よりもよく分かるようになりました。
7.スイングテンポも、形をまねるより自然な動きを身につけたい
今回の一連の出来事の出発点は、自分のスイングテンポを知りたいという疑問でした。
ゴルフメトロノームを使い、動画からテンポを数え、実際にそのリズムを再現しようとしました。
しかし、私の場合は、音に合わせようとすることでスイングがぎくしゃくしてしまいました。
そこで、メトロノームを使うことはいったんやめ、脱力素振りを繰り返してからボールを打つ練習に切り替えています。
申ジエプロのスイングを見て、あらためて感じたのは、見た目の形やテンポをそのまままねすることだけが、上達への道ではないということです。
プロのスイングには、長年の練習によって身についた動きがあります。
外から見えるテンポやスイングの大きさだけをまねても、同じ結果が得られるとは限りません。
私にとって大切なのは、自分のグッドショットにどのような動きがあったのかを確認し、それを無理なく再現できるようにすることです。
今は、力を抜いて素振りを繰り返し、体の動きとクラブの動きが自然につながる感覚を大切にしています。
メトロノームで数値を合わせるよりも、まずは自分に合ったリズムを体で覚える。
そのうえで、シミュレーションゴルフなどでグッドショットが出たときには、動画を見直し、テンポや動きの違いを確認していきたいと思います。
8.申ジエプロのレッスン動画を、これからの練習に生かす
今回、申ジエプロのレッスン動画を見たことで、20年前にゴルフスクールで教わった内容を、いくつも思い出すことができました。
特に、アプローチの3つの打ち方やバンカーショットの基本は、これからショートコースで実践していくうえでも役立ちそうです。
今の私は、自宅での素振りやボールを使った練習に加えて、トップトレーサーで距離を計測し、ショートコースで実践的な技術を磨いていこうと考えています。
その中で、申ジエプロのレッスン動画は、技術を確認するための参考資料として活用できそうです。
例えば、アプローチの練習をする前に動画を見て、それぞれの打ち方のイメージを整理する。バンカーショットを練習する機会があれば、足で砂の硬さを確かめることや、フィニッシュまで振り抜くことを思い出す。
また、スイングテンポについても、申ジエプロのスイングを見ながら、無理に速く振ろうとせず、コンパクトで滑らかな動きを観察してみたいと思います。
もちろん、動画を見るだけで技術が身につくわけではありません。
大切なのは、そこで得た気づきを実際の練習に取り入れ、自分の体で試し、うまくいったことを積み重ねていくことです。
これからも、申ジエプロのレッスン動画を折に触れて視聴し、忘れていたことを思い出したり、新しい発見をしたりしながら、自分のゴルフに生かしていきたいと思います。
まとめ|昔に学んだことを、今の自分のゴルフに生かす
ゴルフの再開をきっかけに、自分のスイングテンポを調べてみました。
メトロノームを使ってみたものの、私には音に合わせる方法が合わず、今は脱力素振りを繰り返してからボールを打つ練習を続けています。
その後、日本女子オープンで申ジエプロのスイングを見たことから、彼女のレッスン動画を探して視聴しました。
そこで紹介されていたアプローチやバンカーショットの技術は、20年前にゴルフスクールで先生から教わった内容と重なるものでした。
昔に学んだことを思い出すと同時に、当時は当たり前だと思っていたレッスンが、今の自分にとっても大切なものだと再認識することができました。
ゴルフの上達は、新しい技術を次々に覚えることだけではないのかもしれません。
以前に学んだことを思い出し、今の自分に合った形で実践し、繰り返しながら身につけていく。
これもまた、ゴルフを上達させるための大切な道筋だと思います。
これからも、自分の感覚を大切にしながら、昔の先生に教わったことや、申ジエプロのレッスン動画から得た気づきを、日々の練習に生かしていきます。



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