〔株主優待〕1月権利確定!「映画鑑賞などのレジャー優待」提供5社!!おすすめの銘柄は?

投資

今回は、株主優待に注目し、株価上昇が期待できながらも、配当や株主優待もしっかりとゲットできる!そんな欲張りな銘柄を絞り込みたいと思います。

対象となるのは、1月28日に権利確定し、株主優待として「映画鑑賞などのレジャー優待」を提供している銘柄5社(8842 東京楽天地/ 9632 スバル興業/ 9636 きんえい/ 9637 オーエス/ 9681 東京ドーム)です。

今回の分析も参考にしながら、1月28日に株主優待の権利が確定する銘柄5社の中から、実際に購入する銘柄を決めていただけたらと思います。

 

1月権利確定の株主優待銘柄!「映画鑑賞などのレジャー優待」提供の5社!!3年間のポジショニングの動きでわかることは?

ポジショニングマップ上に示した5社の3年間のポジション変化を見ることができれば、他社との相対的な位置関係と、その位置取りの変化、加えて、その変化が業績に対してどのような意味を持つのか、が明らかとなり、そして、株価の動きとの関係も参考にしながら、投資対象として適切な銘柄を自ら判断することができるようになります。

今回分析対象とした5社とは?

8842 東京楽天地/ 9632 スバル興業/ 9636 きんえい/ 9637 オーエス/ 9681 東京ドーム

各銘柄の特徴と株主優待の内容は?

8842 東京楽天地

阪急阪神東宝グループ。映画興行老舗。市川にスーパー銭湯も。錦糸町での不動産賃貸が収益源

株主優待は、“映画館などで利用できる優待券”が年2回株主優待としてもらえます。

9632 スバル興業

東宝系。道路メンテナンスが主力で公共事業依存度が高い。映画興行、飲食、駐車場事業も併営

株主優待は、“有楽町スバル座で利用できる優待カード”が年2回株主優待としてもらえます。

9636 きんえい

近鉄グループの興行会社。アポロ・ルシアスビルに複合映画館、不動産賃貸と駐車場を併営

株主優待は、“各劇場共通株主招待券(毎月1枚~)”が年2回株主優待としてもらえます。

9637 オーエス

阪急阪神東宝グループ。ビル賃貸・住宅販売、映画館が収益柱。ビル賃貸は大阪や東京に優良物件

株主優待は、“映画館優待カードのポイント(60ポイント)”が年2回株主優待としてもらえます。

9681 東京ドーム

巨人軍本拠地のドーム球場や遊園地、ホテル含む東京ドームシティが柱。その他ホテル等併営

株主優待は、“各種優待券”が株主優待としてもらえます。

(以上、Yahooファイナンスの企業情報、および、各企業のHPより引用)

今回対象の5社!!3年間の業績をマーケティング分析手法を使って分析した結果は?

今回対象の5社を分析する指標は8つ(ROA、ROE、売上高経常利益率、総資産回転率、自己資本比率、売上高成長率、キャッシュフローマージン、フリーキャッシュフロー)です。

8つの指標を選んだ理由については、マーケティング分析手法を応用した株スクリーニングに使用する8つの指標は?で説明していますので、そちらを参考にしてください。

そして、今回の分析対象期間は、2015年度、2016年度、2017年度です。

すべての銘柄が、1月決算となっています。

今回対象の5社!!その3年間のポジショニングの変化は?

5社の3期分の財務データから8つの指標を算出し、マーケティング分析手法の一つである因子分析を実施。

その因子得点を求め、ポジショニングマップ上に示しました。

は2015年度、は2016年度、は2017年度を示しています。

ポジショニングマップは、横軸の右方向に行けばいくほど、総合力が強く、効率性が高いことを示しており、縦軸の上方向へ行けばいくほど、収益性が高いことを示しています。

この後、個別の銘柄ごとにポジション変化の状況と、業績変化との関係を見ていきます。

各銘柄のポジショニングに変化は?

8842 東京楽天地

ポジショニングマップは、左上側エリアに位置し、5社の中で比較的総合力が弱く、効率性が低い一方で、収益性が高いことを示しています。

2015年度から2017年度にかけて、ポジションが上方向に移動していますので、収益性が高くなってきています。

また、右方向へ動きつつあるように見えますので、総合力、効率性も改善しつつあるようです。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が+7.9%と上昇しています。

年度ROAROE経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

20152.7%2.9%12.8%21.5%65.3%2.4%7.0%-4.3
20163.5%2.9%13.6%25.4%68.6%14.9%31.3%1.4
20173.8%4.3%16.8%22.4%64.4%-2.1%24.2%-0.6

指標は、成長性を示す売上高は2015年度、2016年度は増加していますが、2017年度は減少しています。

収益性を示す経常利益率は、10%台で年々上昇しています。

総合力を示すROA、ROEは、年々上昇しています。

経常利益率が10%台と比較的高いことと年々上昇していることが、ポジショニングマップの上方向への動きとして現れています。

9632 スバル興業

ポジショニングマップは、右側エリアに位置し、5社の中で比較的総合力が強く、効率性が高いことを示しています。

2015年度から2017年度にかけてポジションが右下側から右上側へと移動していますので、収益性が改善し、さらに、5社平均より高くなってきており、業績が伸びていることが窺がえます。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が+30.4%と大きく上昇しています。

年度ROAROE経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

20158.6%7.1%9.3%92.6%81.4%1.0%5.1%0.5
20169.8%8.0%10.9%89.9%83.7%-0.1%8.4%0.6
201712.4%10.6%13.7%90.6%80.1%15.2%12.3%1.6

指標は、成長性を示す売上高が2016年度に足踏み状態となっていましたが、2017年度には二ケタ台の伸びとなっています。

収益性を示す経常利益率は、2015年度には一ケタ台でしたが、2016年度に二桁台にのせ、2017年度には更に上昇しています。

総合力を示すROA、ROEが、年々上昇しています。

以上の指標から、順調に業績を伸ばしていることがわかりますし、この結果が、ポジショニングマップの右上方向への移動となって現れています。

9636 きんえい

ポジショニングマップは、左下側エリアから右下側エリアへ移動しつつあり、5社の中で平均的な総合力、効率性である一方で、収益性が低いことを示しています。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が+6.0%と上昇しています。

年度ROAROE経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

20153.5%5.2%5.3%66.7%34.9%2.7%15.9%0.3
20163.8%5.7%5.3%72.9%37.7%5.5%7.7%0
20174.1%6.4%5.8%70.7%38.4%0.1%12.0%0

指標は、成長性を示す売上高が年々増加していますが、2017年度の伸びが鈍化しています。

収益性を示す経常利益率は隔年5%台をキープしています。

総合力を示すROA、ROEは、年々上昇しています。

9637 オーエス

ポジショニングマップは、左下側エリアに位置し、5社の中で比較的総合力が弱く、効率性、収益性が低いことを示しています。

2015年度から、下方向へ移動していますので、収益性が低くなってきていることが窺がえます。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が、+3.3%と上昇しています。

年度ROAROE経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

20152.9%0.0%8.9%32.5%28.2%6.8%18.7%-0.7
20162.0%5.1%8.5%23.5%29.7%-27.3%-1.5%-0.6
20172.0%5.1%6.8%28.9%32.2%17.3%21.2%4.1

指標は、成長性を示す売上高が、2016年度に大きく減少しており、2017年度には増加しているのですが、リカバリーしきれていません。

収益性を示す経常利益率は、2015年度、2016年度と8%台をキープしていましたが、2017年度には6%台へと低下しています。

9681 東京ドーム

ポジショニングマップは、左上側エリアに位置し、5社の中で比較的総合力が弱く、効率性が低い一方で、収益性が高いことを示しています。

3年間のポジションに、ほとんど動きがありませんので、業績は安定的であると言えると思います。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が-4.7%と下落しています。

年度ROAROE経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

20153.5%5.5%12.4%28.4%28.5%3.2%22.6%13
20163.5%7.3%12.3%28.9%31.2%2.2%21.9%12.5
20173.3%8.1%12.0%27.3%34.4%-4.6%21.1%11

指標は、成長性を示す売上高が2015年度、2016年度と増加していますが、2017年度には減少しています。

収益性を示す経常利益率は、3年間12%台をキープしています。

総合力を示すROAは、3%台で変化がありませんが、ROEは年々上昇しています。

今回対象の5社!!そのポジショニング分析から見えてきたことは?

ポジショニング分析では、マップ上の位置と、3年間のポジションの変化を見て、投資対象とするか否かの判断をすることになります。

マップ上では、2017年度が中心より右上側に位置していれば、今回分析の5社の中で総合力が強く、効率性、収益性が高いことを示しています。

また、3年間のポジションの変化が、下から上へと移動していれば、収益性が高くなってきていると判断できます。

ポジショニングマップ上で右上側に位置している銘柄は?

9632 スバル興業、9636 きんえいが該当します。

ポジショニングマップ上で3年間のポジションが下から上へと移動している銘柄は?

9632 スバル興業、9636 きんえいが該当します。

ポジショニング分析から見たおすすめの銘柄は?

以上、2つの視点両方に該当する銘柄は、9632 スバル興業、9636 きんえいでしたが、業績変化と収益性の点から、9632 スバル興業をポジショニング分析から見たおすすめの銘柄にしたいと思います。

9632 スバル興業!株主優待の内容は?

この銘柄の株主優待情報を調べてみました。

証券コード銘柄名株価

(1/4)

株主優待

株数

最低取得額

(円)

1株あたり

配当金(円)

配当

利回り

株主優待

内容

9632スバル興業5,320円100532,0001903.57%映画鑑賞6回分

の優待カード

(半年)×2回

9632 スバル興業の配当利回りは、3.57%と高いですね。

そして、株主優待は、年2回、6回分無料で映画鑑賞できる優待カードがもらえます。

銀行預金、郵便貯金の利率がほぼゼロに等しい現状を考えれば、業績が良くて株価上昇期待もあり、しかも、配当金も株主優待ももらえる、この銘柄は投資対象として魅力的ではないでしょうか?

日々の株価の動きも見ながら、投資対象として是非検討してみてください。

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