〔株主優待〕12月決算のホテル宿泊優待5社!おススメの銘柄は?

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今回は、株主優待に注目し、株価上昇が期待できながらも、配当や株主優待もしっかりとゲットできる!そんな欲張りな銘柄を絞り込みたいと思います。

今回は、12月決算で、株主優待としてホテル宿泊割引などを提供している銘柄5社(4221 大倉工業/ 6547 グリーンズ/ 9656 グリーンランドリゾート/ 9704 アゴーラ・ホスピタリティー・グループ/ 9722 藤田観光)を対象にします。

今回の分析も参考にしながら、検討を進め、12月末に株主優待の権利が確定する銘柄5社の中から、実際に購入する銘柄を決めていただけたらと思います。

 

まず最初に、宿泊・ホテル業界の動向について確認しておきます。

宿泊・ホテル業界の動向は?

  • 国内宿泊市場は堅調に推移
    • 人口は減少基調ながら、インバウンド宿泊需要により大都市を中心に高稼働率を維持、足元のマーケットは活況
  • 異業種からの参入も活発化
    • 旅館の施設数が減少する一方、ホテルは施設数・客室数ともに増加。東京・大阪エリアの客室不足等を背景に、外資系ホテル、異業種からの参入・新規出店拡大もあり、競争は激化
  • 民泊利用の脅威
    • 民泊解禁による、異業種からの宿泊ビジネス参入
  • 新たな事業展開の取組み
    • 体験やスタイルに着目した、「グランピング(*1)」や「 オーベルジュ(*2)」などの新しいカテゴリーも登場
    • (*1)自然環境の中で、高級ホテル並みの豪華で快適なサービスを受けられる、新しいキャンプの形
    • (*2)郊外や地方にある宿泊施設を備えたレストラン

(以上、みずほ銀行HPより引用)

12月決算の株主優待銘柄!ホテル宿泊割引など提供の5社!!3年間のポジショニングの動きでわかることは?

ポジショニングマップ上に示した5社の3年間のポジション変化を見ることができれば、他社との相対的な位置関係と、その位置取りの変化、加えて、その変化が業績に対してどのような意味を持つのか、が明らかとなり、そして、株価の動きとの関係について、自ら判断することができるようになります。

今回分析対象とした5社とは?

4221 大倉工業/ 6547 グリーンズ/ 9656 グリーンランドリゾート/ 9704 アゴーラ・ホスピタリティー・グループ/ 9722 藤田観光

各銘柄の特徴は?

4221 大倉工業

合成樹脂フィルム大手。液晶向け光学フィルムなど新規材料部門が柱に成長、建材部門も強化

6547 グリーンズ

三重県地盤。ビジネス型「コンフォートホテル」を全国展開。シティホテル「グリーンズ」も

9656 グリーンランドリゾート

九州などで遊園地、ホテル、ゴルフ場経営。賃貸など不動産活用に重点。西部ガスが筆頭株主

9704 アゴーラ・ホスピタリティー・グループ

香港資本系列。国内で旅館、ホテル運営と不動産賃貸。ホテルは拡大志向。東南アで霊園販売中

9722 藤田観光

椿山荘、太閤園を擁する高級宴会場名門。ワシントンホテルなどビジネス、箱根小涌園等も展開

(以上、Yahooファイナンスの企業情報より引用)

12月決算の株主優待銘柄!ホテル宿泊割引など提供の5社!!3年間の業績をマーケティング分析手法を使って分析した結果は?

12月決算の株主優待銘柄であるホテル宿泊割引など提供の5社を分析する指標は8つ(ROA、ROE、売上高経常利益率、総資産回転率、自己資本比率、売上高成長率、キャッシュフローマージン、フリーキャッシュフロー)です。

8つの指標を選んだ理由については、マーケティング分析手法を応用した株スクリーニングに使用する8つの指標は?で説明していますので、そちらを参考にしてください。

そして、今回の分析対象期間は、2015年度、2016年度、2017年度です。

6月決算が、6547 グリーンズ、その他の銘柄は12月決算となっています。

12月決算の株主優待銘柄!ホテル宿泊割引など提供の5社!!その3年間のポジショニングの変化は?

5社の3期分の財務データから8つの指標を算出し、マーケティング分析手法の一つである因子分析を実施。

その因子得点を求め、ポジショニングマップ上に示しました。

は2015年度、は2016年度、は2017年度を示しています。

ポジショニングマップは、横軸の右方向に行けばいくほど、総合力が強く、効率性が高いことを示しており、縦軸の上方向へ行けばいくほど、キャッシュを稼ぐ力が強いを示しています。

また、中心から右上方向へ行けばいくほど、収益性と成長性が高いことを示しています。

この後、個別の銘柄ごとにポジション変化の状況と、業績変化との関係を見ていきます。

各銘柄のポジショニングに変化は?

4221 大倉工業

ポジショニングマップは、左上側エリアから右上側エリアへポジションを変える動きになってきています。

これは、ポジショニング分析では、株価が大きく上昇するパターンと言えます。

それは、中心より左側に位置するということは、5社の中で比較的総合力が弱く収益性も低いことを意味し、中心より右側に位置するということは、5社の中で比較的総合力が強く収益性も高いことを意味しているからです。

つまりは、2015年度は、5社の中で総合力が弱く、収益性も低かったのですが、2017年度には、総合力が強く、収益性も高く変化してきたということで、この業績変化が結果として、株価上昇として現れたということができるわけです。

特に、左下から右上へのポジション変化となっていますので、特に、成長性や収益性が高くなってきていることを示しています。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が+40.1%と大きく上昇しています。

年度 ROA ROE 経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

2015 2.6% 3.1% 2.7% 97.9% 44.1% -1.8% 6.7% 3.6
2016 5.6% 6.3% 5.4% 104.4% 49.0% 0.1% 8.8% 6.8
2017 6.7% 6.4% 6.5% 103.6% 50.3% 5.5% 10.0% 5.1

指標は、売上高は2015年度に減少していますが、2016年度、2017年度と増加しています。

収益性を示す経常利益率とキャッシュフローマージンが2015年から年々上昇しているのが目に付きます。

同様に、総合力を示すROA、ROEも年々上昇しています。

6547 グリーンズ

この銘柄は、2017年3月に株式公開を果たしており、公開後の決算としては、2016年度、2017年度のみとなります。

ポジショニングマップは、2015年度から2017年度にかけて、右側エリアにおいて、年々左側へ移動する動きになっており、総合力が弱く効率性が低くなっていることを示していますが、2017年3月に株式公開していますので、2015年度のポジションは公開前となります。したがって、株式公開したことによって自己資本が厚くなっていることが、右下から左上への大きなポジション変化に影響を与えていると考えられます。

つまりは、総合力が弱くなったように指標が見えているということで、このあたりは、この後、指標推移を見てみたいと思います。

3年間のポジションが、右側エリアにありますので、5社の中では比較的総合力が強く効率性が高いことを示しています。

株価は、2年間の平均伸び率(CAGR)が+15.1%と上昇しています。

年度 ROA ROE 経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

2015 15.7% 49.9% 9.1% 173.3% 22.3% 11.2% 5.7% 0.2
2016 12.9% 25.2% 8.6% 149.8% 46.7% 4.0% 8.6% 1.5
2017 10.9% 13.6% 6.9% 158.4% 54.5% 4.3% 5.4% 1.5

指標は、株式公開を果たした2016年度以降、売上高の伸びが鈍化しています。

また、収益性を示す経常利益率が、年々低下しており、総合力を示すROA、ROEも年々低下しています。

特に、ROEについては、2015年度の49.9%から、2016年度には25.2%へと、ほぼ半減していますが、これは、株式公開したことによって自己資本が厚くなり、その結果、ROEの半減という数値として現れていると考えられます。

これは、先述のポジショニングマップにおける2015年度から2016年度にかけて大きく左側へ移動していることを裏付ける結果となっています。

9656 グリーンランドリゾート

ポジショニングマップは、左側エリアに位置し、5社の中では比較的総合力が弱く、収益性、効率性が低いことを示しています。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が+9.0%と上昇しています。

年度 ROA ROE 経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

2015 2.2% 2.7% 5.9% 36.4% 49.0% 5.6% 11.3% 0.5
2016 1.1% 1.3% 3.3% 32.5% 49.3% -11.1% 5.4% -0.1
2017 1.9% 2.5% 5.5% 35.2% 50.0% 8.5% 11.2% 0.5

指標は、売上高が2016年度に減少していますが、2017年度には増加へ転じています。

この結果、収益性を示す経常利益率、キャッシュフローマージン、フリーキャッシュフローや総合力を示すROA、ROE、効率性を示す総資産回転率などが、同様の動きになっており、これがV字回復となるのかどうかといったところです。

9704 アゴーラ・ホスピタリティー・グループ

ポジショニングマップは、左側エリアに位置し、5社の中で比較的総合力が弱く収益性、効率性が低いことを示しています。

また、ポジションが年々左下へと移動していますので、業績が悪化してきていることが窺えます。

株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が、-6.6%と下落しています。

年度 ROA ROE 経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

2015 2.2% -2.2% 4.6% 47.0% 44.8% 7.2% 3.9% 0.2
2016 1.0% 5.7% 2.0% 50.0% 50.9% -1.0% 4.7% -0.3
2017 0.4% 3.0% 0.9% 41.9% 45.3% -4.5% 3.7% -2.2

指標は、売上高が2016年度、2017年度と減少しており、それに伴い、収益性を示す経常利益率、総合力を示すROAも低下してきています。

9722 藤田観光

ポジショニングマップは、左下側エリアに位置し、5社の中で比較的総合力が弱く、収益性、効率性が低いことを示しています。

3年間のポジションの変化が、左側から右側へと少しずつ移動していますので、業績は改善方向にあることが窺えますが、株価は、3年間の平均伸び率(CAGR)が-23.9%と大きく下落しています。

年度 ROA ROE 経常

利益率

総資産

回転率

自己資本

比率

売上高

成長率

CF

マージン

フリーCF

10億円

2015 -0.2% 0.1% -0.3% 61.1% 25.6% -0.4% -0.6% -8.6
2016 1.6% 3.2% 2.5% 65.0% 24.9% 7.5% 9.1% 0.2
2017 1.9% 6.2% 2.9% 65.8% 25.5% 2.7% 7.8% -1.1

指標は、売上高が2015年度に減少していますが、2016年度、2017年度は増加しています。それに伴い、収益性を示す経常利益率も2015年度の経常赤字から黒字へと転換していますし、総合力を示すROA、ROEも改善しています。

12月決算の株主優待銘柄!ホテル宿泊割引など提供の5社!!そのポジショニング分析から見えてきたことは?

ポジショニング分析では、マップ上の位置と、3年間のポジションの変化を見て、投資対象とするか否かの判断をすることになります。

マップ上では、中心より右側に位置していれば、今回分析の5社の中で収益性が高いことを示しています。

また、3年間のポジションの変化が、左から右へと移動していれば、収益性が高くなってきていると判断できます。

ポジショニングマップ上で右側に位置している銘柄は?

4221 大倉工業、6547 グリーンズが該当します。

ポジショニングマップ上で3年間のポジションが左から右へと移動している銘柄は?

4221 大倉工業、9722 藤田観光が該当します。

ポジショニング分析から見たおススメの銘柄は?

以上、2つの視点両方に該当する銘柄は、4221 大倉工業でした。

この銘柄をポジショニング分析から見たおススメの銘柄にしたいと思います。

4221 大倉工業!株主優待の内容は?

そして、銘柄の株主優待情報を調べてみました。

証券

コード

銘柄名 株価

(10/2)

株主優待

株数

最低

取得額(円)

1株あたり配当金(円) 配当

利回り

株主優待(円) 内容

(食事券)

優待

利回り

4221 大倉工業 2,328円 100 232,800 50 2.15% 右記参照 宿泊優待券

1冊×2回

(宿泊優待券1冊の内容)

・オークラホテル丸亀 [香川県]
(1)1,000円分の食事券1枚
(2)朝食付き宿泊優待券3枚
(3)喫茶(コーヒーまたは紅茶)無料券1枚
・オークラホテル高松 [香川県]
(1)1,000円分の食事券1枚
(2)朝食付き宿泊優待券3枚
(3)喫茶(コーヒーまたは紅茶)無料券1枚 

・岡山ビジネスホテルアネックス [岡山県]
(1)1,000円分の食事券1枚
(2)朝食付き宿泊優待券3枚
(3)喫茶(コーヒーまたは紅茶)無料券1枚

 

現状、銀行預金、郵便貯金の利率がほぼゼロに等しい現状を考えれば、業績が良くて株価上昇期待もあり、しかも、配当金も株主優待も貰える、この銘柄は投資対象として魅力的ではないでしょうか?

この銘柄は12月決算ですので、まだまだ検討する時間はあります。

日々の株価の動きも見ながら、投資対象として検討してみては如何でしょうか?

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