マーケティング分析手法応用によるスクリーニングとは?
このブログは、3,600社を超える株式上場企業の中から、
投資対象として銘柄を絞り込む際に、
マーケティング分析手法として知られている多変量解析法(統計分析手法の一つ)を使って客観的に企業業績の分析を行い、
銘柄同士の違いをポジショニングマップとしてビジュアルに示すことで、
「直感的に自分に合った銘柄選定=スクリーニング」、
ができるようサポートすることを目的としています。
企業分析はこのように実践する!
多変量解析手法は、多くの要因が複雑に絡み合った現象を解明し、本質的な骨組みを描き出す手法の総称で、様々な分野で利用されています。
特に、マーケティング活動において、お客様のニーズ分析や競合他社との商品比較などで良く使われています。
たとえば、ある商品カテゴリーのユーザー評価から、購入に結びつく評価要因を把握し、自社および競合他社がそれらの志向性に対してどのような方向づけにあるか、を明確化します。
また、自社製品と他社製品との仕様比較のために使用すれば、どのような仕様項目において似ているのか、あるいは、異なっているのか、といったことをポジショニングマップによって明らかにし、差別化のポイントを追求し、より付加価値の高い商品開発へとフィードバックする、といった検討の際に使用することもあります。
このブログでは、上場企業の財務情報(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書)を元に、
同じセクター(業種)に属する企業群に対して、
マーケティング分析でよく使われている多変量解析法の応用によりデータ分析を行い、
その結果をポジショニングマップ上に表示して、
その企業の位置取りから、
直感的に自分が最適と思う企業を選択できるようにサポートします。
今後の予定
まずは、具体的な実践例を示すことで、この新たな方法論について理解いただこうと思います。
そこで、自動車大手10社に対して、平成29年度の財務情報を元に多変量解析を実施し、その結果を、ポジショニングマップとともに紹介していきます。
その後、日経225構成銘柄を、セクター(業種)別に分けて、同様に分析しポジショニングマップとともに紹介していく予定です。
この取り組みは、毎期、決算情報が更新されるごとに実施する予定です。
最終的には、新興市場銘柄まで分析対象を広げていきたいと思っていますが、たとえば、同じセクターで、大型株と小型株の銘柄を選択して比較をするとか、異なるセクター同士を比較するといった実験的な取り組みも行っていきたいと思っています。
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