鹿児島へ行った際に、砂むし温泉を楽しみたいと思い立ち、指宿まで足を延ばしました。
指宿に到着したときは丁度お昼時で、何か食事をと思いググって見たのですが、近くに「フェニーチェ」というイタリアンレストランがありましたので、そこでランチをとることに。
「フェニーチェ」の文字を見て、わたしは一瞬、あのヴェネツィアにあるフェニーチェ劇場を思い起こしました。
1996年にイタリアを旅して、途中、ヴェネツィアに立ち寄り、夕食まで時間があるからと街中の路地を散策していたとき、何か焦げ臭いにおいがしたので不審に思いながらも、好奇心が先にたち、そのにおいのする方へ歩いていくと、焼け落ちた建物がありました。
どうやら私がここへ来る前日に焼けてしまったようです。
そこが、フェニーチェ劇場でした。
特別オペラに興味があるわけではなく、その時は、そのまま通り過ぎるだけだったのですが、後に、知り合いから、あのフェニーチェ劇場は1700年代後半に建てられた小さいけれども由緒あるオペラ劇場なんだよ、と聞かされ改めて驚いたのでした。
さて、その同じ名前のレストラン、店は確かこの辺りと探していると、日の丸の旗が掲げられている建物があります。
ん?、まさかここじゃないよな、と思いながら近づいてみると、確かに「Fenice」と書かれた看板がありました。
ここが探していたレストラン「フェニーチェ」です。
中に入って係の方に確認をしたら、ここは薩摩伝承館という薩摩の歴史に関するモノが展示されている施設て、そこにこのレストランが併設されているとのことでした。
早速店内に入ると、お昼時ですが空いていました。
天井が高く、シンプルな中にも調度品は結構凝ったモノが置かれていて好感が持てました。
窓際のテーブルに案内され、メニューの説明を受けると、
ランチは2種類
Aコース: ¥2,112(税別・サービス料込)
(前菜・スープ・バスタ(2種類からチョイス)・デザートまたはチーズ2品からチョイス・コーヒーまたはハーブティー)
Bコース: ¥3,212(税別・サービス料込)
(Aコースの内容に、魚または肉料理が追加されます。)
迷わずAコースを選びました。
わたしは、初めて入ったレストランでは、2番目の値段のものを注文する傾向があるようです。おそらく、高い値段のモノを食べて失敗だったらイヤだな、という気持ちがあるんでしょう。
一方で、一番安いモノも避けます。これは、ある意味、安いの頼んだらカッコ悪いかな、という見栄の部分もあるのかもしれません。
そういう意味では、和食の店に行った際に、松・竹・梅のコースがあって、「竹!」と言っているのと同じ感覚でしょうか。
この店に来る前から、それほど期待していたわけではありませんでしたが、まず店内の雰囲気で◎(二重マル)の気持ちになっていたのもあって期待感が高まってきました。
そして、最初に出てきたのが前菜。
わたしは今までも、生ハムをあしらった前菜を食べたことはありますが、一枚それも、あのイタリア・パルマ産のモノを惜しげもなく使っている前菜は食べたことがありませんでした。
地元の新鮮な野菜の上に載った一枚のパルマ産生ハム、そして、地元で採れた新鮮な甘鯛のカルパッチョ、、、使われていたオリーブオイルは香りがフレッシュで極上のモノでした。
あぁ・・・、こんなに美味しいんだったら、白ワイン頼んでおくんだった・・・
まぁ、でもワインは次くるときにしよう、車で来てるし・・・
次はスープです。
地元指宿で採れたカボチャを使用した冷製スープ。
さっぱりとした仕上がりで、外の暑さを忘れさせる味わいでした。
そして、パンが出てきました。
なんと、フォカッチャでした。
あぁ、フィレンツェで食べたパン屋さんのフォカッチャは旨かったなぁ~と、その場面を思い出させるローズマリーの風味が効いた本格的なフォカッチャです。
ちなみに、お代わり自由だそうです、フォカッチャ。
そして、メインのパスタです。
アラビアータと、イカスミから選ぶのですが、連れはお歯黒になるのがイヤといってアラビアータ。
わたしは、久々でしたので、迷わずイカスミを選択。
よほど新鮮なイカを仕入れたんでしょうね。
まったく臭みがなく、イカはプリプリ!まろやかなコクのある仕上がりになっていました。
久々のイカスミパスタ!ヴォーノォ~♪
最後はデザートです。
ケーキアイス。
固過ぎず、柔らか過ぎず、これは作り置きではないように思いましたが、、、なかなかの美味しさでした。
最後に、コーヒーとビスケット。
これだけのモノを味わうことができて、値段は¥2,112(税別・サービス料込)。
東京だったら、¥3,500は下らないでしょう。
次回は是非ディナーを、と思った次第です。
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