子どもに選ぶチャンスを!家でも簡単に実践できるモンテッソーリ教育

家庭教材

現在、世界には6つの幼児教育方法があると言われていますが、その中で代表的なのが「モンテッソーリ教育」です。これは医師であったモンテッソーリが、自身の経験から子どもの発達の過程を科学的に観察し、そしてその結果をもとにして幼児教育方法を完成させたメソッドです。

モンテッソーリ教育とは、どんな教育法?

このモンテッソーリ教育は、子ども一人ひとりの発達に沿った遊びを通じて、子ども自身が持っている潜在能力を発揮する場を設け、子どもが「ひとりでできた」経験を積むことが大切である、という考え方を持っており、子どもの発達過程をとことん見つめ、子どもの自主性を信じ、そして伸ばしていく教育であると言えます。

最近では、あの将棋の世界で脚光を浴びている藤井総太棋士が幼児期に受けていた教育として、改めて知られることとなりました。

世界レベルで見れば、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、グーグルの創業者であるラリー・ペイジ、アマゾンの創業者 ジェフ・ペゾスなど、ビジネスで成功している多くの著名人がモンテッソーリ教育を受けています。

日本ではモンテッソーリ教育を実践している幼稚園・保育所が少ない現実

現在、欧米で3割程度の子供たちが、このモンテッソーリ教育に関係する教育を受けているという事です。一方、日本国内でモンテッソーリ教育を実践している幼稚園・保育所は119か所ほどあるようですが、幼稚園・保育所合わせて34,000施設ほど(2018年現在)あることを考えると、その数は少なく、自分の子どもに受けさせたいと思っても、自宅の近くにモンテッソーリ教育を実践している幼稚園や保育所を探せないという現実もあります。

モンテッソーリ教育を受けたい場合はどうする?

現在、日本国内でモンテッソーリ教育を実践している幼稚園・保育所が少ない現実を考えると、この教育法を受けたいと思っても、そうは簡単にいきません。子どものために引越しをしてまで、モンテッソーリ教育を実践している幼稚園・保育所の近くに住み替えることは現実的とは言えないでしょう。

一方、モンテッソーリ教育は、その考え方を理解すれば家庭でも実践できるメソッドとも言えます。今回は、そのメソッドの概要を紹介します。

モンテッソーリ教育を家庭で実践する方法とは

モンテッソーリ教育では、子どもの発達段階は、第1段階から第4段階まであり、第1段階を0歳から約6歳までとしています。

この0歳から約6歳までの時期には心身ともに著しい成長が見られ、この段階の子供たちの振る舞いについて、モンテッソーリは「吸収心」「敏感期」「正常化」などの概念を示しています。

この中で特に「敏感期」についてモンテッソーリは、出生から約6歳までに「言語の獲得」、約1歳から3歳までに「順序」、約1歳半から3歳までに「小さな物体への興味」、出生から約4歳までに「五感の洗練」、約2歳半から4歳までに「社会的な振る舞い」が見られ、各々の時期に適切な教具と活動環境を提供することの大切さを提唱しています。

では、子どもの敏感期に応じて、家庭ではどのように実践していけばよいのでしょうか。

子どもの「敏感期」を理解し、モンテッソーリ教育を実践してみよう

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「敏感期」を一言で説明しますと、「子どもが、自分を伸ばすためにある一定の時期に何かに対して非常に強く反応する」=「子どもが、何かにこだわりを見せる」ということです。

そしてモンテッソーリ教育を自宅で実践する際には、子どもをよく観察することが大切と言われています。つまりは、子どもが今現在なににこだわりを持っているのか?なにが好きか、嫌いかといったことをよく観察することで、子どもを大きく成長させるヒントを見つけることができるということです。

うちの子は欲張りだと思ったら・・・

例えば、ママ友が子ども連れで自宅に訪ねてきて子ども同士が遊んでいる時に、子どもに対して好きなおもちゃを「お友達に貸してあげてね」と言った時、「イヤ」といって聞かないことがあります。

この反応を見て、「うちの子は欲張りで我がままなのでは…」と思うことがありますが、これは「敏感期」の「所有」にこだわっている時期を迎えたと判断するとよいでしょう。

これは、子どもが、「所有」という考え方を身に付けるために、今の時期、自分が好きなおもちゃに強い愛着を持っているということを意味し、子どもが順調に成長している証を示していることになるわけです。

このモノを独り占めするという経験を通じて、子どもが「共有」するという考え方を会得できるようになりますので、真逆の「欲張り」と言う思いは持たないようにすべきです。

自宅ですぐに実践できるモンテッソーリ教育

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自宅ですぐにモンテッソーリ教育を実践する場合には、親御さんの子どもに対する接し方を変えていくことになります。ここでは、そのエッセンスを紹介しましょう。

1.子どもに選ばせるようにする

子どもは早くから自分で決めたいという思いがありますが、小さいころから親御さんが全て決めてしまうと、子どもは受け身のまま育ってしまい、自分で積極的に選択していくという前向きな行動ができにくくなってしまいます。

小さい頃は2つからどちらを選ぶか、というスタンスで接し、大きくなるにしたがって選択肢を増やしていくようにします。子どもの「イヤイヤ」の時期にも効果がありますので、「ダメ、こうしなさい」というのではなくて、「〇と△、どっちにする?」というように接することが大切です。

2.安易に教えないで見守ること

子どもが教具を使っていて、使い方を間違っていたり、迷っていたりしても、直ぐに手助けをしたり、答えを教えたりしないようにします。親御さんが直ぐに手助けをしたり答えを教えたりしていると、子どもが試行錯誤をして達成感を味わうことができなくなってしまいます。ですので、子どもが助けを求めてくるまで見守るようにしましょう。

3.子どもにお手伝いをさせる

お手伝いをさせることで、子どもの知的好奇心を育み、子どもが自立することに繋がります。そして、親御さんの役に立てたという喜びもありますし、お手伝いを通じて、指先を使うことや、思考力や集中力を養うことにも役立ちます。

お手伝いとしては、ハンカチや衣類をたたむこと、アイロンがけ、掃除、おもちゃの片付けなどがありますが、料理のお手伝いをさせることも効果的です。

育児をしていると買い物に出かけることも億劫になりがちで、食事もありあわせのものや、ついファストフードに手を出したりという事もありますが、時間がなくて困るといった場合には、食材の宅配サービスを利用するのもよいでしょう。

栄養バランスが考えられた献立を考えることは、子どもの食育にとっても大切なことですが、育児をしながらの毎日はとても大変なことでもあります。そんなとき、幼児がいらっしゃるご家庭では、離乳食レシピも付いた食材の宅配サービスがおすすめです。1人1食あたり300円とリーズナブルな価格設定も嬉しいですね。

自宅で本格的にモンテッソーリ教育を始めるには?

今回は、自宅でも簡単に実践できるモンテッソーリ教育について紹介してきましたが、直ぐに実践できる本格的な方法があります。

0歳から対象となるモンテッソーリを取り入れた学習システム「天神(幼児版)」

この「天神」は開発当初からモンテッソーリ教育の基本的な考え方である「選択・集中・達成・反復・獲得の学習サイクル」を取り入れ、子どもの「好き」を活かすことに重点をおいた学習環境を提供し、さらに、特許技術が使われている「学習ナビ」には、子どもの理解度を把握して自動でカリキュラムを調整する機能があります。

藤井総太棋士が受けていたモンテッソーリ教育を取り入れた学習システムとは?
モンテッソーリ教育は、あの将棋で脚光を浴びている藤井総太棋士が幼少期に受けていた教育方法で、その効果は実証済みです。そして、この「天神」は開発当初からモンテッソーリ教育の基本的な考え方である「選択・集中・達成・反復・獲得の学習サイクル」を取り入れています。

子どもに選ぶチャンスを!家でモンテッソーリ教育を実践しよう!!

如何でしたか。藤井総太棋士は幼少期にモンテッソーリ教育を受け、たぐいまれな集中力を発揮し、数々の最年少記録を塗り替え続けています。そんな藤井棋士が受けたモンテッソーリ教育を自宅で実践してみてはいかがでしょうか。

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